ロケ地があったとうわさされる墨田区向島へ。
最後はちょっと難題です。ジャパネットのCMは民家の中の狭い路地裏で撮影されたためかなり捜索に時間がかかりそうだ。
とりあえず向島に向かうと、向島という地名はかなり広い場所を指していることに気づいた。向島ってことがわかればなんとか見つけられると鷹をくくっていたが、ひょっとしたら見つからないかもしれない。とりあえず1丁目から順番に潰していくことにした。これはかなり時間のかかる作業だ。
しかもこの日は午後から雨が降ると予報されていた。僕の頭上には今にも雨粒を落っことしてきそうな雨雲。そして何もない住宅街。若手の日本人映画監督が陰鬱な映画の撮影のためにロケでやってきそうな雰囲気です。ジャパネットの青年もこの街でこの曇天を見上げたのだろうか。まったく知らないのに、なんだか少年のことがすごく気になってしまう。電子辞書買って少しは学がついていればいいのだが。
知らない街で、あるひとつの路地裏を見つけだすのは、米粒を一粒づつ数えていくような途方もない作業だ。CMの写真を参考にうろうろする。CMの画面から推測するに、どうやらロケ地は古い建物が密集する地区ではないか。こういった何もない街の場合は川に近いほうが古い住宅が多い。国道沿いも新しい建物が多いので違うだろう。ならばこのあたりが怪しいか。と、さまざまな街を渡り歩いてきた地理男の勘を働かせる。
さながら気分は探偵だ。少年よ、どこへ行ったんだ。
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