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……ビールを2本飲んで、ベトナムフードを食べて、ベトナムコーヒーを飲んで、ひと息ついていたら、抽選会が始まりました。
ベトナムのホテルの宿泊券や、往復航空券が当たるとか。
こういうのに当たったためしがないので、期待をせずにステージを眺めていました。
「**区のナントカさん! おめでとうございます!」
次々に名前が呼び出されます。横浜近辺の地名ばかりだったので、「あー近所の人がたくさん来ているんだなー」と思いました。
……しかし、近所のせいで油断してるのか、応募したまま帰ってしまうようで、名前を呼び出されても、いない人が多かったのです。
「ナントカさーん!!
では、あと3秒待って、いらっしゃらなかったら、次の人をまた抽選し直します。
ナントカさーん、ナントカさーん……3、2、1、じゃあ、次の人を選びましょう」
こういうスカが、何度か続きました。
「では、最後に、JALのベトナムへの往復航空券の抽選です。3名様分です……」
2名が選び出され、もうこれで最後の1人分、となったとき……。
「え〜次のラッキーな方は…………中野区からお越しの、オオツカ………サチヨさんかな? ユキヨさんかな? いらっしゃいますか?」
ががーん。
「ハ、ハイ、ハイ、ハーーーーーーーーーイ!」
コーヒー片手に、ステージに走る私。
もう何がなんだか分からない。人前に出るのが極度に苦手なので、壇上に行くのも緊張するはずなのに、あまりの衝撃で、そんなことすら考えませんでした。
「あ、ベトナムコーヒー飲んでらっしゃいますね。ベトナム行かれたこと、ありますか」
「ないですー」
「では、楽しんで来てください。おめでとうございましたーー!」
発泡スチロールで出来た、「ベトナム往復券」と書いたボードを渡されました。
ステージ下におりると、JALの担当者の人に、かこまれました。
「確認のために、お電話番号だけ頂けますか?」
応募カードと番号を照合。するとボードと引き換えに、目録をくれました。
「こちら、目録となっております。航空券は、9月30日まで有効となっております。申し訳ないのですが、お盆期間だけは、除かせていただいております。ご旅行先ですが、サイゴンとホーチミン、どちらでも選べます。予定が決まりましたら、日程の4週刊前までに、わたくし**まで、お電話ください。あとこちら、譲渡は出来ませんので、よろしくお願いいたします」
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