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特集


フェティッシュの日曜日
 

千代田区の渓谷を見上げる

お茶の水橋から秋葉原方面を望む


東京・お茶の水のあたり神田川の両脇はなにげに渓谷である(写真右)。

都心にあんな渓谷があるのは世界的にも珍しい、と本で読んだことがある。そしてその本には神田川の水面からながめるお茶の水の渓谷は絶景だとも書いてあった。

見たい。あっち側からお茶の水を見たい。念願かなってその景色を見てまいりました。(text by 林 雄司


 
神田川船の会の案内を聞きながら
赤いルートをたどります
いよいよ隅田川から神田川に入る

「神田川船の会」にお世話になります

しかしいきなり僕のようなものが神田川に船を出せるはずもなく、「神田川船の会」という団体のイベントに同乗させてもらったのだ。

「神田川船の会」では年に2回、神田川に船をだし、川面から見える東京を解説する活動を行っている。

今回のルートは隅田川から神田川に入り、秋葉原、お茶の水、水道橋と進む。そこで日本橋川に入って再び隅田川に戻るというルート。めちゃくちゃ都心である。ふだんそんなところを人を乗せた船が通っているのは見たことがない。

大丈夫なんだろうか。川底に引っかかったりしないんだろうか。

と、心配していると

「日本橋川の一石橋がいちばん低いので、潮の関係で引っかかるかもしれません。そのときは皆さんの協力をお願いします。」

という説明が。ご協力っていったい何をすればいいんだろう?

「午前中の船では、2号船の人が3号船に移って船を少し沈めました。船は横付けして。」

船から船に飛び移るなんて弁慶みたいなことを。少しやってみたいけど、やっぱりやってみたくない。アンビバレンツな気持ちのまま出航。

神田川に入り、秋葉原を過ぎ、いよいよお茶の水渓谷に入ってゆきます。

 

 

川の両側にビルがぴったり並ぶ
ああ、この上は電気街か
万世橋(下から)
交通博物館は「万世橋」という駅の跡です
 

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