大丈夫か、久しぶりの木登り
はき慣れたスニーカー、汚れてもいいズボンとTシャツで、リュックサックにはおにぎり、バンドエイドと消毒液、汗拭きタオルを詰め込んでやってきた。遠足みたい。
遠足みたいではあるのだが、実は直前になってかなり緊張している。近頃まるきり運動とは縁のない体だ。木になんか登れるんだろうか。まるっきり根本的な不安。不安余って滑り止めのついた軍手やらローラースケートをやるときに着けるようなサポーターも買い込んだ。ビビリまくり。
最初の現場は代々木公園。広い公園内は木でいっぱいだ。選り取り見取りならぬ選り取り緑というかんじ。入り口付近にいきなり登りやすそうな木があったので、おそるおそる足をかけてみた。えいやっ。
あわわ。体がー、重いー。
子供の頃と勝手の違う体に落ち込みつつも、ゆっくりゆっくり、木の中心部分までたどりついた。なんだ、登れるぞ。軍手もサポーターも着けずして、久しぶりの木登り快調な滑り出し。
葉が茂る木の中は、緑のドームに囲まれているみたい。そうそう、木登りってこんな感じ! 「自然は大きなホスピタル」って感じなんだよ!
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