はじめての待ち伏せ
「待ち伏せ」という唐突なこのテーマ、思いついたきっかけはレンタルビデオ屋の夜間返却ボックスだった。
これの中身って、一晩でどれぐらいたまるんだろう。フタを開けた途端にドドドーっと流れ出るレンタルビデオたち。……見てみたい。見るならば、回収を待ち伏せる他ない。そう思ったのだ。
返却ボックスは営業時間内は使えないことになっている。ということは、おそらく営業開始時間である10時に回収するはずだ。
早速9時50分頃に現場へ急行した。手にはあんパンと牛乳。張り込みにあたっての作法はやはりわきまえておきたい。
返却ボックスへは開店直前にもかかわらず、かけ込みで返却する人がひっきりになしにビデオを投げ入れていく。どれぐらいたまっているか楽しみだ。みんな、もっとたくさんビデオを返してくれ!
やがてその時が
開店まであと1分だ。レンタルビデオ屋の開店をこんなにハラハラしながら待つのもそうそうない体験。
あっ! きた! きました! 店員さんがポストへやってきた。いよいよ御開帳だ。
バガッ、ザザッ、ザッザー
おお。大型の郵便ポストより二まわりぐらいの大きさの返却ポストに高さ30センチほどレンタルビデオのバッグが積もっていて、外へあふれ出した。かなり多いぞ。
店員さんはブツをスーパーにあるような買い物カゴに次々と詰め込んでいった。なるほど、そうやって店内に持っていくのか。
そのうち10時になり、店舗もオープン。しかし、回収ボックスへは滑り込みで返しに来る人が(ギリギリまで借りていると、返却ボックスに返さないと1日延滞扱いになる)。店員さんは割と快く受け付けていた。
へー。10時過ぎても回収作業中なら延滞料金を払わないですむのか。期せずして実用的知識まで得られてしまった。
さて、今回はチャレンジした待ち伏せの気分を以下の「ドキドキ」「ワクワク」「ハラハラ」に分けてグラフで評価してみます。
万が一、待ち伏せのドラマティックを日常に取り入れてみたいと思う方がいらっしゃれば是非参考にしてください。
それではさらにどんどん待ち伏せていきましょう。
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