「ワン」と鳴くタゴガエルのなぞ
さて、長野県は茶臼山高原、「カエル館」である。インターネットで検索して見つけたのだが、名前がストレートでいい。
テレビなどで見て知っているかたもおられるだろうが、ここには「ワン」と鳴くカエルが展示されているのだ。
「ワン」と鳴くカエル。
うーん、イメージできない。できないので、ここ「カエル館」の責任者の方にお話を聞く。「茶臼山高原両生類研究所」所長、熊谷聖秀さんだ。
「ワンと鳴くのはタゴガエルというんです。最初は茶臼山高原に鳴き声の面白いカエルがいるというんで話題になってたんですが、新聞に載ったときの鳥羽水族館のコメントによると、どうも鳴き声じゃないんじゃないかと。それで、北里大学の教授が調べたところ、他の地方のタゴガエルと茶臼山のタゴガエルは染色体が違うということが判明したんです。」
全国の他の地方のタゴガエルは、染色体数が26本だが、この地方(根羽村・売木村)のタゴガエルは28本。目下調査中だが、なんと、新種発見かもしれないのである。
では、タゴガエルの鳴き声を聞いていただこう・・・というものの、夜にならないと鳴かないそうで、ナマゴエの録音はかなわず。
テレビ放送の模様が館内でビデオ上映されているので、間接的だがその映像をお送りしよう。一瞬なのでご注意を。
子犬のように「キャン!」と鳴いている。こんな甲高い鳴き声だとは思わなかった。
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