人類最大の発明とは何か?その疑問に対する答えは人によってさまざまだろうが、「重ねる」というシステムはいつも上位に食い込んでくる。
いや、いきなり言い過ぎた。そんな意見は聞いたことがない。
個人的にな意見に箔をつけるため無茶なことを書いてしまったが、実はその偉大さというのは相当にすごいものがあると思う。
ピラミッドの昔から、ワールドワイドに、そして時代をも超えて、人々は重なってることに興奮してきた。今回は重なるという現象について考察してみたい。
(text by 法師丸)
普段の生活の中でも重なっているものは数多く見かけるが、日常生活の場で目にするものはやはり迫力不足は否めない。そんなとき行ってみるといいのが、建築材などが置かれている資材置場だ。しっかり目を凝らして、大きなものが積み重なっている勢いを堪能したい。
●みっしりとした確かさ
コンテナのようなものが重なっている例。写真ではスケールがわかりにくいが、ひとつひとつがすでに大きいので、重なっている全体像としてはかなりの迫力。 最上段にはもう自分自身では手の届くわけもない果てしなさ。重なってるコンテナを前にちっぽけな自分。整然としている重ねっぷりにも、ただ漠然と重ねたわけではない着実さと冷静さがうかがえる。
不ぞろいな木製の資材だが、それゆえにただ整然としているだけではない美しさがある例。一見ラフであるが、相当の腕前がないとこんな風には重ねられないだろう。 美しいというよりは、もうかっこいいと言ったほうが適切かもしれない。個人的にはこれを見ているうちに、なぜだかガンダムが思い出されてきた。かっこよさがというくくりが勢いあまって変に拡大されている。