2,3ヶ月後の未来のかたち
そんなバトルロワイヤル状態の食関連業界にあってはもう日々が競争なんだと見た。いろんなものがより良く、新しくなっている。進化してるというより、進化させようという迫力を感じる。
今月1日に新発売になったという最新型のトングを見つけた。
「開閉動作20万回は楽々ですね。テストでは32万回でも大丈夫でした」営業の方も自信たっぷりだ。
未来の生活というと、ついついビルに巻き付いているチューブの中を走るリニアモーターカーとか派手なことを考えがちだが、ここにあるのは無茶苦茶地に足の着いた、言ってみれば超近未来。早ければ2、3ヶ月でお手元に届く。
ぶっちゃけ、地味で微細な進化とも言える。だけど、32万回ってなんだ、32万個のパンがたった1本のトングで掴めるということか。1個100円のあんパンを掴んだとして、3200万円分をこのトングは稼ぎ出す。しかも持ってみたらやたらに軽かった。
バネも柔らかい。こんなトング、持ったことないぞ。
地味で身近なだけに進化ぶりがリアル。いきなり自宅に来られるとしたら、宇宙人よりもが会社の社長の方が何倍も困る。そんな感じか。
こうやって身近な物から進化が進むうちに徐々にビルにチューブが巻き付く生活への間合いを詰めているのではないか。32万回開閉可能なトングから広がってゆく未来の生活。あながち、ウソではない感じがしませんか。
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