テルミンを弾きに丸の内線でゆく
某日、都内某所―。この冬一番の寒さの中、奏者宅近くの駅で待ち合わせる。
テルミンを弾く人・・・どんな人なんだろう。ちなみに私が今日弾けるようになりたい曲は、「太陽にほえろ」だ。それができなければ「チャルメラ」。そんなことをお願いして烈火のごとく怒る人だったら、どうしよう。
やがて自転車でやってきたのは普通の女の子。よかった。非常にはきはきして明るいその人は、濱田佳奈子さんだ。毎夜テルミンの練習を欠かさないそうだ。
お宅探訪
いつも自宅で練習しているということなので、今日は無理を言って押しかけてしまった。文明堂のブッセを手におじゃまする。
誤解を恐れずに言うと、私が見たテルミンが木の箱だったことから,私のイメージではそれを弾く家というのも何かこう、古びた民家といったものを想像していた。
それが、上品なお母様に迎えられ通されたリビングは写真のとおり。イメージすっかり転覆。いやはは恐縮です。
しかもテルミンご本尊も写真のとおり、現代的な外観。まさにシンセサイザーなどの電子楽器を思わせる。これを弾くのかー。楽器など小学校のリコーダーとピアニカしたやったことのない私、期待と不安で胸が高鳴る。
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