私はことし、厄年だ。同い年の友人たちも「厄年だ厄年よけしなくちゃ」と大騒ぎだ。 「……厄年ってアレでしょ、30過ぎて身体とかにガタが来たり、仕事が煮詰まったり、とにかく変化が起きる時期だから気をつけろ、っちゅー意味なんでしょ? そんな騒がなくても……」と平気な顔をしようとする私も、正直言うと、なーんとなく不安だ。 そこで思いきって、都内の開運&厄よけスポットをまわってみた。 運は……ひらけるのかしら?
(text by 大塚幸代)
神田明神
今回は1日かけて、4つの開運スポットをまわることにした。 まずはJRお茶の水駅から、徒歩3分、秋葉原の電気街にほど近いところにある、神田明神だ(そういえば昨年冬は、ここに甘酒を飲みに来た…)。
ここは恵比寿様が祀られているので、「商売繁盛」がメインのご利益らしい。商売、ぜひ繁盛したい。
厄よけも取り扱っているらしく、鳥居横には、「厄よけ年早見表」がはり出してあった。
境内に入ると、なぜか上半身ハダカの男たちが、「エイヤー! エイヤー!」と声を出していた。 な、何ごと!? 驚いて見回すと、見ている人も、ハダカの人も、半笑いだった。 い、いったい!?
お守りもチェックする。 神田明神は、お守りがバラエティにとんでいるという噂はきいていたが、確かにキティちゃんなどのキャラクターもの、ペット用お守りなどもあった。
男達が氷柱の前で、「エイッ、エイッ」と言いながら水を浴びはじめた。ピーヒャララとお囃子の生演奏がはじまる。ギャラリーはみんな笑顔でそれを見ている。 樽酒の前に紙コップが置いてあって、「ご自由に飲んでください」とあったので飲んでみた。 樽酒を飲んだのは初めてだ。木のいい香りがした。