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家の近所の歩道橋 |
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僕らは角度に無自覚すぎないだろうか。
「身長は170センチぐらい」「駅まで2キロぐらいかな。」「このかばん5キロはあるだろう。」
長さや重さはだいたい見当がつくのに角度となるとよくわからない。
右の階段は何度だろうか?
27度だ。35度だとこうはならない。
角度は小学校の算数の時間だけに存在しているものではない。すべてのものに角度がある。
角度を意識していつもの景色を見てみたい。角度を再びわれらの手に。そこにはヘレンがウオーター!と叫んだときのような世界の再構築があるはずだ。
(今回のレポートで使用しているのは、スラントルールという傾斜を測る道具です)
(text by 林 雄司)
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