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●銭湯巡り 白金「三越湯」
築68年というだけあってかなりレトロな銭湯。ここでもお店の前におばあさんたちが数人。多分僕は銭湯を巡る時間を間違えたのだ。2軒目にしてその事に気付いてしまう。
入り口でちょっとした段につまずき転びそうになって番台のおばあさんに心配される。68年前の建物だけにバリアフリーとか、そういう概念は全くないらしい。おばあさんたちは大丈夫なのか?
脱衣場もかなり年季が入っていて、ロッカーの上に何かが宿っていそうな流木がおいてあって恐い。何より、店内に漂うちょっと甘酸っぱい香りが気にかかる。何か腐ってる?
浴槽は丸いのと四角いのがあって、丸い方は物凄く熱い。あんなのに肩まで使ったら大変な事になってしまう。四角い方は39度でちょうどいい。
誰か丸い方に入らないかなあ、としばらく四角い方につかっていたが誰も入ろうとしない。ちょっと設定温度を下げた方がいいと思う。あれじゃ罰ゲームだ。
湯から上がり着替えていたら番台のおばあさんがお客さんのおばあさんと話しているのが聞こえた。
「昨日のピーター見た?」
「越路吹雪のサントワマミーをやっていたのよ!」
番台のおばあさんはお客さんにそう言われているのだが、ピーターと越路吹雪がうまく結びつかないらしく
「えっ、ピーターの越路吹雪?」
「いや、ピーターが越路吹雪をやるのよ」
と堂々巡りしていた。
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