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街は音で溢れている。楽しい音、悲しい音、自然な音、人工的な音、気持ちいい音、不快な音……。そういう色々な音を採集してみたい。そう考えて10月に入ってからICレコーダーを持ち歩いた。怪しい人だと思われないようにレコーダーを携帯に見立て、いかにも留守電を聞いているようなフリをして録音したりした。
今回は写真を一切載せていない。音が鳴っている状況をイメージしながら聞いていただければ幸いです。仕事中の方はヘッドホンをつけて、どうぞ。
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2002年10月20日 21時
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渋谷「ああ、今日も」 |
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井の頭線の入り口あたりでギター1本で熱唱している青年がいた。歌っている「ああ、今日も」(僕が勝手にタイトルをつけた)は凄く長い曲で、辛い事とか色々あるけどさ、君と出会えたし歌もあるから、僕は満足なんだよね、っていう主旨の歌だった。若い女の子が2、3人聞き入っていて「ああ、今日も」が終わると「いい声ですね」って声をかけていた。未来のゆず誕生の瞬間か? |
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2002年10月18日 12時 |
青山1丁目「青山祭」 |
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毎年この時期になると青山1丁目では「青山祭」が開催される。特設ステージでは色々な催し物が開催されるが、今年は富山県の「おわら風の盆」という踊りをやっていた。富山の伝統的な踊りらしく、夏の終わりに町の人々が胡弓等の楽器を弾いて町中を練歩くそうだ。うちのスタッフに富山出身の女の子がいて、この踊りを見てホームシックにかかっていた。 |
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2002年10月14日 13時 |
屋久島「船内放送」 |
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屋久島に出張に行った時乗ったフェリーの船内放送。「誠にありがとうございます」の後、何と言っているのかまったく聞き取れなかった。フェリーの中で働くお姉さんたちはそれぞれ違う色のスカーフをしていて、偽仮面ライダーみたいだな、と思った。 |
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2002年10月12日 16時 |
神田神保町「結婚式」 |
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山王ホテルの外を歩いていたら突然新郎新婦が登場した。親戚っぽい人たちから祝福されていた。なぜ親戚っぽい人たちかと思ったかと言うと、祝福の仕方が地味だから。時折聞こえるカラスの鳴き声がイイ味を出している。 |
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2002年10月7日 17時 |
市ヶ谷「釣り堀巡り」 |
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以前レポートした「釣り堀巡り」の時の音。市ヶ谷の釣り堀でスズメの大群に背後を取られ、怯えながら釣りしている。その又背後ではスタンドバイミーな子供達がお堀で釣りをしていた。 |
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2002年10月4日 15時 |
銀座4丁目「三味線」 |
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銀座4丁目の交差点。白髪を長く伸ばし後ろで束ねている男性がおもむろに三味線を奏で始めた。サラリーマン、OLのお姉さん、アジア系の観光客、色々な人たちが三味線に聞き入っていたが、信号が変わったらみんな横断歩道を渡り始めてしまった。交差点は路上ライブに向かないかも。 |
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2002年10月2日 26時 |
六本木「熱唱」 |
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深夜、泥酔したフリーライターの人から呼び出された。ちょうど帰ろうかと思っていたので、ちょっと顔を出してあげようと思って寄ったらいきなり熱唱していて参った。聞いているこっちはシラフなので余計辛い。 |
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2002年10月2日 27時 |
六本木「坂本さん」 |
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さっきまで熱唱していたライターの姿が見当たらず仲間が探したらトイレに立てこもっていた。気分が悪くなってトイレに行き、そこで力尽きてしまったようだ。仲間がトイレのドアを叩いて名前を呼ぶ。深夜3時、まるで地獄絵図のようだった。結局、坂本さんは朝の6時まで立てこもっていたそうです。 |
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