町ゆく人の目を楽しませてくれる、歩道の緑たち。
今日は、頭を柔らかくした発想で、新しいガーデニングの提案です。
(八二一)
一見すると、どこにでもある歩道の風景。緑があり、自転車が止まっていて……。
しかし、よく見ると、緑と自転車が一体化しています。
まったく違和感がないので、気づきませんでしたが、歩道に止めてある自転車の荷カゴから、巨大な植木が生えています。
しかも、荷カゴに植木鉢を入れているのではなくて、直接土を入れて、植物を植えています。植木鉢だと、鉢ごと盗まれる危険性がありますが、これなら盗難の心配もありません。
荷カゴのサイズは大きめの植木鉢ぐらい。しかも、網なので、当然水はけがめちゃくちゃいいです。理にかなっていますね。
荷台も緑に埋まって、花が咲いています。
自転車は、ボロボロで廃車されたという雰囲気ではなく、まだまだ結構きれいな状態。サドル部分は空いているので、前後に直物を携えた自転車として乗ることもできます。
自転車は、一応チェーンで繋いであり、安全対策もばっちりです。これを盗まれたら、自転車と植木の両方の損害なので、当然でしょう(自転車として盗んで乗るのは、目立つし勇気がいりますが)。
自転車を動かして、植木を日に当ててあげることもできますね。
ということは、可動式の植木鉢として成立しているということです。植木鉢としては、かなり画期的ではないでしょうか。
動く植木鉢、花の咲く自転車、ふたつのアイデンティティーを兼ね備えたおしゃれすぎる自転車ガーデニングこそ、時代のニーズが出した答えではないでしょうか。
いつも、外見に囚われがちな私たち。しかし、形はどうでもいいのです。一見、間違った使い方に見えて、実はものすごく機能的で理にかなっている場合があるかもしれません。
普段、見逃しがちな発想も、頭をやわらかくすることで出会えるかもしれませんね。