こんな感じだ。これだけの量を仕込むのにも1時間以上かかってしまい、もう精神的に限界だったのだ。人件費という意味では確かに高級中華と言っていいのかもしれない。
早速食べてみる。……うん、モヤシのシャキシャキとした歯ごたえとニンジンの甘さが相まっておいしい。
ただそれは、別に無理して中に詰めなくても味わえることではないだろうか。始めからわかっていた疑問が今になって色濃く湧いてくる。思い出されるのはちまちまと具を詰めた日々。その苦労を思い出してモヤシを噛めば、無理にでも普通以上においしいと思えてくる。 |