生徒、実習中。超おそるおそるいじっています。でも……なんか意外にも出来る! 出来るじゃん! きゃー!
「これ、要するにタテとヨコのツマミ、『フェーダー』と『レベル』だけ把握しとけばいいんですね!」
「基本的にはそうですね。ほかは、左右の曲のはやさ=ピッチを合わせたりする必要はあるんですけど、初心者ならそれだけ出来ればオッケーだと思います」
「……実はわたし、安請け合いで、友人のDJイベントに出ることになっちゃったんです。女の子ばっかで、小さなクラブを借りて自分たちの好きな曲ばかりかけるっていう、ラフなイベントで……そういうイベントってカジュアルに出来ちゃうもんなんだなあ面白いなーと思って、参加しちゃったんですけども。
現場でのコツとかって……ありますか?」
「とにかく、おもてに音さえ出てればオッケーです」
「オッケーですか」
「そして、何かトラブってもあせらない」
「あせらない、ですね」
「そして最悪、そばにいる分かる人に頼る(笑)」
「頼……ります!」
「なのでウチのイベントにも、出てください!」
「…………んえ!?」 |