売り上げを落とさないためには、なるべく休まず営業を続けたい。それが商売人の魂だ。
が、しかし時には改築などでビルを工事しなくてはならないこともある。
工事も必要だが、でも営業も続けたい。 営業はしたいがでも工事もしたい。
そんなジレンマから生まれた「営業中」の世界を今回は見ていきたいと思う。
(T・斎藤)
力強く営業中
工事もしてるが、でも営業もしてますよ! ってことを表現すると、つまりこういうことになる。
↓
工事中。でも営業中。
ビル全体を覆って激しく工事中。 なのに、「営業中」 と書いてある。
何を営業してるのかは書いてない。 とにかく営業中だ。
他にもアピールしたいことはたくさんあるだろうが、一番大事な点だけを主張したカタチ。
ちなみに、中はスーパーだった。
業を営むと書いて営業中
探してみると意外とある。
全面グリーンのシートに覆われている。 潔いくらい緑。 しかし 「営業中」。
これが雀荘およびダンス教室と言われても常連客以外にはなかなかピンと来ない。
こちらは足場が組まれており、いかにも「現場」って感じだが、でもやはり「営業中」。
個人的に、これら「工事中&営業中物件」を見つけると、軽い感動のようなものを覚えるのだが、読者のかたにもちゃんと伝わっているだろうか?それとも私だけだろうか? (書いてるうちにだんだん不安になる。。)
観光名所はどうか
観光名所の場合はどうだろうか? 一例として、眼鏡橋がある川(長崎市)で行われている工事を見てみよう。
川に見えない
上の写真だともう、なにがなにやら、という感じだが、これは眼鏡橋がかかっている中島川の様子である。 あまりにも激しい工事っぷりに、写真で見るともう川に見えない。水の流れを変えて工事している。
が、川がこんな状態でも観光名所である眼鏡橋はしっかり営業中だ。
まぁ、橋なんで営業中というのもちょっと違うが、 こんな感じで工事中でもしっかり営業。
眼鏡橋を眺める。最近積み木にハマっている私としては、この石の積み方にちょっと感心。昔の人はうまいことを考えるものだ。
これはなんだ?
こんな看板もあった。
看板の先に、ぽんたくんはいた。
眼鏡橋には何度も訪れているのに今まで気付かなかったぽんたくん。工事のおかげで見えてくる発見もある。
むしろ目立つ
いったん気になりだすと、工事中の建物がすごく気になる。 「あれはひょっとして営業中か?」 という感じで思わず目が行く。 普段気にせず通り過ぎていたところでも、つい立ち止まって前はどんなだったか思い出そうとしてしまう。
店舗というのはいかに目立たせるかを念頭において作るものだが、「工事中にする」というのはひとつの有効な手段なのかもしれない。(そんなバカな)