すごい近視である。
ふだんはコンタクトを入れているが、裸眼だと視力検査でCを指す棒が見えない。顔をぴったり近づけないと見えない。匂いをかいでいるようだ。
逆に言えば、焦点距離がすごく短くなっているということだ。近くのものはたいへんよく見える。洋服の繊維や指紋のあいだの毛穴も見える。
だったらお米に文字ぐらい書けるんじゃないか。(林 雄司)
書けた
あっさり書けてしまった。………。
「あっさり書けた」と書いたが、やや工夫はした。そ、そう、工夫をしたのだ。その工夫をご覧ください。試合が早く終わりましたので本日のハイライトをどうぞ、ということです。
工夫 その1
お米は両面テープで固定すると便利
お米は固定しないと書きにくいのだ。指で押さえようとしても押さえる指がじゃまで文字が書けない。そこで両面テープだ。
工夫 その2
ペンは柔らかいほうがいい
画材店で「この店でいちばん細く書けるペンをくれ」といって買ってきた。0.03ミリのフエルトのサインペンと丸ペン。丸ペンはまんが家が使う、インクをつけて使用するもの。
しかし、フエルトペンのほうがお米に適していた。
工夫 その3
ペン先につくお米の粉は落としながら
スムーズに描けているペンもすぐに書けなくなる。お米の表面についている粉がペン先に付着するのだ。別の紙などでペン先の粉をこまめに落とすのが肝要だ。
量産もできるよ
Zくんの顔をいくつか描いてみた。お米の表面のでこぼこが素朴な風合いを出している、と思う。
いつもちまちました絵を描いていて、もっと大きな絵が描きたいと思っていたが、いっそうちまちました世界に足を踏み入れた気がする。視力が0.06ぐらいのかたはいちどお試しください。これくらいの技術を持っていても損はないだろう。得もないがな。
着地点も見あたらないので小瓶に入れてBBフェスタもってきます。生でこのちまちまをお楽しみいただければ幸いです。