沖縄の離島はすばらしい。本島からフェリーで少し離れただけで、そこには視界一面のサンゴ礁と透明な海が広がっている。極上のリゾートだ。
そんな離島へ、おれも行きたい。
だけど暇もなければ金もない。いやまてよ、よく考えると暇はある。金がないだけか。いきなりしょっぱい話になってしまったが、そんな僕でも手軽に行ける離島がある。干潮の時にだけ現れる離島だ。行ってきました。
(安藤 昌教)
満潮時には見えません
沖縄の海は岸からなだらかにサンゴの棚が広がっている。なので干潮時に水面が下がると、岸からさほど遠くないところに干上がった島が現れるのだ。写真は満潮時。海にはなにも見えない。
そして干潮時。50メートルほど先にいくつかの島が出現しているのがわかる。今日はあそこに上陸したい。
かなりの軽装です
上陸のための装備を並べてみた。岩場用のブーツ、ゴーグルとシュノーケル、水中カメラ、以上。ちなみにまた一人きりの取材なので水のかからない岩場に三脚でデジカメを設置してある。タイマーで30秒毎にシャッターが切れるようセットした。
ここからは岩場に設置した定点カメラがとらえた映像を坦々とお送りします。
意外と近かったです
撮れていた写真を見てみると島に上陸するまでに8枚の写真が撮れていた。30秒毎にシャッターを切っているので片道4分くらいで上陸したことになる。意外と近い。
それからもう一つ意外だったのが海が浅かったこと。せっかくゴーグルとシュノーケルまで装着したのに最大でも腰くらいまでしか水につからなかった。だけど浅い分足元になまこが見えて狂いそうになった。
帰りはさらに速く、6枚の写真で収まってしまった。3分弱で帰還ということか。この日、沖縄は記録的な大雨の後で、しょぼしょぼと冷たい小雨が降り続いていた。正直かなり寒い。おかげで僕の離島への旅は思っていたとおりかそれ以上に貧乏くさい旅となってしまった。
後日、持参した水中カメラのフィルムを現像してみた。いよいよ島の風景が明らかになる。
海草の島でした
上陸した離島は海草だらけでした。島自体はごつごつした岩場で、とてもリゾートという感じではありません。だけど島から陸地(といっても沖縄自体島なんですが)を眺めることのできるこの非日常。近場ですが十分離島へ行った気分になれました。たぶんもう二度と行かないと思いますが。