大人の飲み方として、蕎麦屋で一人酒ってのがあると思います。 板わさとかほうれん草のおひたしなんてので、日本酒をちびちび。 〆には夏ならもり、冬ならあられ蕎麦とか牡蠣蕎麦などを持ってくるとさすがって感じですよね。 でも、30歳をちょっと過ぎたくらいじゃ、なかなかそこまでのことはできません。 なんだか身構えてしまって、やれたとしても粋じゃない。 僕らにちょうどいいのは、多分、居酒屋。 昼間の一人居酒屋、挑戦してきました。
(text by 藤村 岳)
昼下がりの居酒屋へ
蕎麦屋は無理でも居酒屋ならと思っていたところ、東京・六本木に24時間営業の居酒屋があるということで、行ってみました。
実は、すっかりこの取材のことを忘れていて、昼飯ガッツリ食ったあとに来てしまいました。 失敗……。
いろいろとつまもうと思ったのに、これじゃあ一品しか食べられないことに気づいたときは後の祭り。
「セクシ〜チャ〜ハン」900円。
も、もしかして、これって。 あの?あれですか……。
そうか、これがあのセクシ〜チャ〜ハンかぁ。
少し前、いろんなツッコミどころ満載で有名になりましたよね、これ。
まあ、その通りでした。 当時の事件の記事が載った週刊誌も店内に常備されていて、貸してもらえましたし。
行ったのは午後3時を過ぎたころで、従業員の方たちの食事時間でした。 常連の方もいて、ちょっと退廃的なムード。一人でゆっくりやるにはいい感じです。聞けば、あの事件のことも教えてくれるし。
蕎麦屋はまだ早いって思ってる方、居酒屋で修行を積みましょう。