東京から南に1000km離れた、絶海の孤島・小笠原諸島。この地には、地形の関係で空港が建設できずに、今でも週に約1便の貨客船で25時間半かけていくしかない、世界中のどこよりも遠い東京都です。DPZでも詳細なレポートhttps://backnumber.dailyportalz.jp/2008/01/24/c/が公開されたことがあります。 その状況を打破すべく、小渕内閣当時のミレニアムプロジェクトの一環として最新鋭の高速船(テクノスーパーライナー)が計画され、小笠原航路に就航すべく115億円の巨額を投じて建造されました。この船で東京〜父島間を17時間(それでもずいぶん遠いですが)で結ぶ予定だったのです。 しかし、その後の原油高や公共事業縮小のあおりを受け、計画は頓挫。船は完成したものの、運行会社が受け取りを拒否して裁判沙汰となり現在に至っています。 そしてその船SUPER LINER OGASAWARAは現在も三井造船玉野事業所に係留されたままであるはずです。 原油価格も最高価格の1/3近くまで下落した事ですし、ここはひとつ、どうなっているのか見てきてはくれませぬか。何しろ巨大な船ですから、大ざっぱにその辺の岸壁から見ることができるはずです。 どうかよろしくお願いします。
あいにくの雨の日でしたが・・・ (2008.12.18)
以前インターネットでこの船の存在を知って以来、気になっていたので10月に見に行ってきました。 三井造船玉野事業所周辺をうろつくも、なかなか船が見える場所がなく、ようやくセブンイレブン玉野宇野4丁目店付近から見えました。 直線距離でも1km位はあるでしょうか、雨天のせいもあって換算300mmズームでもこんな画像しか撮れませんでした。 大変立派な船で、本当に勿体無い気がしました。
イメージ通りの写真で、大満足です。 (2008.12.22)
ああ、やっぱりまだあるのですね。このままスクラップにされるという噂すらあって、本当に心配しています。 これほどMOTTAINAI話はないと思いますよ。何とかならないもんなんでしょうか・・・
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