ついに山頂に到着
さまざまなアクシデントを乗り越え、バイト戦士たちはついに山頂に到着。
大楠山の山頂には、大楠山ビューハウスという売店があり、カップラーメンを販売している。 手ぶらで登ってきた我々バイト戦士たちにはうってつけの施設だ、ひとまずそこで昼食をとることにした。
売店では意外と様々なものを売っているので、ためしに「接着剤なんかあったりしませんよねー」と軽く聞いてみたところ「あるよ」とのこと。
え、あるの!?
売店のおじさんによると、なにがあるかわからないから、最低限のものはそろえてるとのこと。大楠山ビューハウスの底力をまざまざと見せつけられた気がした。
昔の人であれば「渡りに船」みたいな意味で「山頂で接着剤」ということわざの一つでもつくって讃えたいぐらいの気分である。
レクリエーションをしてみた
せっかく山頂にきたので、みんなでレクリエーションをしてみたいと思う。 さいわい、大楠山の山頂には広場があるので、かくれんぼをしてみた。
鬼は、赤のコンビニ店員にお願いした。赤鬼である。
あ、あのへん怪しい
バイトの制服は目立つものが多いせいか、四人がすぐに見つかってしまった。しかし、ただひとり、気合を入れてかくれたため鬼が見つけられなかったのが居酒屋の店員だ。
居酒屋の店員は、鬼に見つけてもらえないので、自分から出てきた。 かくれんぼは本気でかくれすぎると、行方不明になってしまうので気をつけたいところだ。
下山、そして総括
その後、滞り無く下山し、ふもとの集合場所まで戻ってきた。
みんなで「扮装して山登りするのは大変だけど楽しかったなー」などと語り合っていたが、ほどなく、これは「どんなアルバイトの制服が山登りに適しているのか検証する」という大義名分があるのだということを思い出した。
すっかり忘れていた。
とりあえず、各個人に衣装の感想を聞いてみた。
まずは、いちばんつらそうだったパンダから。
「まずは暑い、とにかく暑い。途中脱いでも良かったので助かったけど、着てなきゃいけなかったら、どうにかなってた」 「ただ、とちゅう、おばちゃんや子供に人気がでてすごく気分よかった」 「着てるうちに、しぐさもだんだん可愛い感じになってきてなぜか笑顔になる。外からは見えないのに」 「前が見えなくて 危険」
やはり、パンダは暑かったようだ。しかし、それ以上にみんなに大人気になれたことがうれしかったようだ。
※レーダーチャート 各5点満点中 便利さ 1 身軽さ 1 人気 5 たのしさ 5 通気性 1
「つなぎで身軽さはあったんだけど、ダンボールが邪魔だった、山頂に捨てて帰りたかったけど、がんばって持って帰った」 「帽子、軍手などの装備品は役に立ったけど、メジャーは使い道がなかった」
つなぎの身軽さとビビットな色使いから、これがいちばん山登りに適していたのかもしれない。ただ、ダンボールが邪魔のようだ。
※レーダーチャート 各5点満点中 便利さ 3 身軽さ 5 人気 2 たのしさ 2 通気性 4
「そもそも、コックはアルバイトのする仕事なのかという疑念はつねにあった」 「服は意外と動きやすく、暑くもなくちょうどいい着心地で山登りに支障は感じなかった」 「オタマとフライパンはなんの役にも立たなかった。それよりも食材やガスコンロの必要性を強く感じた」
見た目が派手でわかりやすいわりには登山にも向いている。ただやはり、装備品が邪魔だった。
※レーダーチャート 各5点満点中 便利さ 2 身軽さ 4 人気 4 たのしさ 2 通気性 4
「カクテルがちょっとこぼれると、手がベトベトして気持ち悪かった」 「カクテルグラスは登山で何時間も手に持つようにはデザインされてないことがわかった、とにくかく持ちづらかった」 「靴が壊れるかもしれないので、シェイカーよりもボンドを持って登山したほうがいい」
カクテルグラスは何時間も手に持って登山できるような持ちやすさでないことが、実際に持ってみてわかった。全国のバーテンダーに教えてあげたい事実だ。
※レーダーチャート 各5点満点中
便利さ 2 身軽さ 3 人気 4 たのしさ 2 通気性 4
そして最後は居酒屋の店員
「ジョッキグラスが重い。しかも中にウーロン茶が入ってて、指が、特に親指が疲れて痛くなった」 「ただ、中に入ってた飲み物は役に立ってよかった」 「前掛けはじゃまにならなかったし、作務衣は涼しくてよかった、今回は使わなかったけど、バンダナもなにかに使えたかもしれない」
ジョッキグラスに入っていた飲み物が大活躍した居酒屋の店員。ただ持つのがすごく大変だったみたいなので、今後は水筒に飲み物をいれて持って行くといいかもしれない。
※レーダーチャート 各5点満点中 便利さ 5 身軽さ 4 人気 2 たのしさ 1 通気性 5
登山にいちばん適したアルバイトの制服は……
以上、レーダーチャートの点数は、各個人の感想を聞いた上で、ぼくが独断と偏見により点数をつけた。
その結果、登山にいちばん適したアルバイトの制服は……。
17点を獲得した「居酒屋店員」ということになった。
作務衣の動きやすさと通気性、持っているものの汎用性などが決め手になった。
ただ、ジョッキグラスは重いので、飲み物は水筒に入れて持っていく方が良いということを、全国の居酒屋店員の方々にお知らせしたいと思う。