私は割と写生が好きで、昔はよくスケッチブックを持って色んな景色を描いていた。でも最近はめっきりやらなくなった。それなりに時間がかかるんだもの。
もっと手軽に素早く、しかも上手く描ける方法が無いだろうか?
・・浮かびましたー!
(小堺 丸子)
やり方
やり方は冒頭の写真で全てなんですが、透明の下敷きを対象物にかざして油性マジックで輪郭をなぞるだけ。ただ、下敷きに直に描いてしまうと量産できないので、クリアポケット(A4用紙を入れる為の透明フィルム)に差し込んで使用する。
凄く単純。これなら誰でも簡単に上手く絵が描けるでしょうよ。小学校の時に好きな絵(ジャンプの表紙とか)を透明下敷きに転写していたのに近い。 今回は絵じゃなくてリアルな物質を対象にします。
すぐ実践
さっそく外に出て景色を描こうと思ったけどこの日は生憎の雨。ちょうど午後から友人たちとの集まりがあったので、上級と思われる人物画から描く事にした。
宴もたけなわホロ酔いの中、ボチボチかなと透明の下敷きを取り出し、自慢げにそのメソッドを皆に伝えた。「よく思いついたね!」となかなかの反応だ。まだ一枚も描いてないですけどね。 だってなぞるだけもの、上手く描けない訳がない。
描いている間はなぞる事に集中しているというのと、絵が相手に重なっているのでどう描けているか全体像を把握できていない。下敷きの向こう側に見えるものをそのままなぞっているのだからまあまあ上手いんだろうなと思いながら描いている。
しかしどうだろう、対象となってくれていた友人の旦那さんから下敷きをはずしてみたら、朝の顔でお馴染みの軽部アナが生き生きとした表情で浮き出ていた。
友人って軽部さんと結婚したんだっけ?
誰がどう見ても似ていない。誰がどう見ても軽部アナだ。
やり直し
一枚目にして自信喪失、企画失敗の様相。 何でだろうか?なぞっているだけなのに。旦那さんが変な表情をしているから難易度が高かったのかもしれない。
なんだかどこかで見た事があるような顔だ。 遠い昔メール交流をしていた韓国人のソンファさんに似ている。もちろん今日は参加していない。 彼は今元気だろうか?これを機に久々に連絡を取ってみようかな。
皆にも描いてもらう
軽部さんにソンファさんと、さっきから別人が浮かび上がってきてしまう。それはそれで何か深層心理が関わっているという新しい発見かもしれないが企画意図とは全く違う。
他の人が描いたらどうなるのだろうか。
彼女は高校時代マドンナ的存在の美人である。顔のパーツがしっかりしているので描き応えのある整った顔なのだが下敷きを通すとオモシロ顔に。子供は自分で描きながら爆笑していた。
営業マンに凶悪顔と、単体で見ると散々ではあるが何となくのポイントは抑えているようにも見える。
来年の年賀状はこれで送って欲しい。
今までで一番上手いと言えるものができた。線を一気に引くのではなくチョッチョッと丁寧に描いていた。それがポイントだったろうか。
「なかなか」「まあまあ」といった感想が続く。自分が描いたのがアレなもので、さっきから基準が低くなってしまっているかもしれない。
まあまあ似ていると思われた母の似顔絵を赤ちゃんに見せてみると泣き出してしまった。いくら赤ちゃんでも騙されなかった。