埼玉県本庄市のハニワがものすごく笑っている。
「見る人によっては、笑っているように見える」とかそういうレベルじゃない。全力で笑っている。
なんでそんなに笑っているんだ。なんで昔の人はこんなハニワを作っちゃったんだ。
いろいろ思うところはあるのだが、とりあえず笑っているハニワを見て欲しい。
(斎藤 充博)
これが本庄のハニワだ
ちゃんとした史料です
ここは埼玉県本庄市の歴史民俗資料館。この笑っているハニワは、古墳から出土された史料である。近所のハニワ好きなおっさんが最近作った作品、とかそういうことではない。
ハニワは古墳を守るために置かれている。そのために一番多いのが無表情な物で、まれに恐い表情になっているものもあるそうだ。
なのに、本庄市から出て来るハニワは…
全国的にもかなり珍しい笑うハニワ。本庄市の他では茨城県高萩市と群馬県太田市からちょっとだけ出土しているらしい。こんなに笑うハニワが出てくるのは本庄だけですよ、と資料館の館長さんは誇らしげに(でもちょっと笑いながら)語ってくれた。その話をメモる僕もつい笑ってしまう。アハハ、おれたち幸せだな!
なんで笑っているのか
しかし、なぜ本庄市から出るハニワがこんなに笑っているのかは明らかにはなっていないという。でも、実物にこうして接するとなんとなくイメージが湧いて来る。
古い物が面白いってすごい
最後まで笑いながら取材をしてしまった。ハニワは遥か古代からの貴重な資料。それを現代に生きている僕たちが見てストレートに笑ってしまうって、ちょっとすごすぎるんじゃないか。
取材協力 本庄市立歴史民俗資料館