初乗り
公園の入り口で試しに板の上に乗ってみるととても安定していた。これなら安心して犬の視線で散歩できる。でも、何だか必要以上に安定しているぞ・・というか全然動かないじゃん!
砂利ですよね。 砂利の上で車輪が回らず全く動く気配がないですよね。こうして早くも私の公園デビューの夢は終わりました。
そこで、あまり車が通らない公園脇の道路を散歩する事にした。まあここも犬の散歩に通る事あるので良しとしましょうよ。
夢の犬目線
地面を足で蹴ってみるとスムーズに動いた。いよいよ犬の目線で、犬達と並んで散歩できる時が来た。
この時、私の中では先ほどのイラストのように皆でキャッキャと仲良く走る画を浮かべていた。だけどどうだろう。犬達は完全に私を無視してるじゃないか。
ほら!君らと一緒の目線だよ!と声をかけて呼ぶ。
ようやく飼い主が自分たちと同じ目線になった事に気づいたワン達。すると凄い勢いで顔をなめてきた。
そういえば家でも顔を近づけると凄い勢いでなめてくる。そうか、人間が犬と同じ目線で散歩したらこういう目に合うのか。
犬たちの反応
ひとしきり顔をなめられた後、改めて足で地面を蹴って進んでみる。
私が動き出したらワンコ達も喜んで一緒について来ると思ったのに、さっきから反応がイマイチだ。
仕方がないので勝手に犬になった気持ちで周りを観察してみる。
この日は天気の良い日曜日の午前中。のんびりと散歩する人や子供たちが公園からこちらを見ているのを感じる。それでも楽しそうに見えるのか春が近いという理由からか、暖かい目で見てくれていた。
ひとしきり進んだ後は、一度立ち上がり方向転換。最初は散歩コース全部行こうと思ったけど危ないので狭い範囲で楽しむことにします。
自然と言葉に出た「3匹引っ張って」
自分で足で蹴って思う存分ウロウロした。でもなにかもう一歩犬の気持ちに近づけないものだろうか? そうだ、カメラ係をしてくれている友人に引っ張ってもらおう。
私専用の紐、そして犬たちと並んで散歩したいので犬の紐も友人に渡し「3匹引っ張ってくれる?」と聞いた。
「え、3匹?」と友人が聞き返すまで気づかなかったけど、自分の事を完全に犬として数えていた。 既に割と犬の気持ちに近づいていたみたいです。