洗濯機を持っているので、普段はあまり馴染みのないコインランドリー。ふとしたきっかけで使ってみたら、ちょっとだけ変な感じがしたのだ。不思議なコインランドリーをいくつか探してみた。
(斎藤 充博)
異次元への入り口
その日の僕はちょっとおかしかった。雨が降っていたのにでかい洗濯をしてしまったのだ。
大きなダイニングテーブル
そして毛布の乾燥に向かったのが近所にあるコインランドリー。あるのは知っていたけれども今まで入った事はなかった。
そしたら何か変だったのだ。違和感の原因はすぐ解った。コインランドリーの中を大きく占めているダイニングテーブル。これが妙だ。
と、このくらいの話である。「異次元」なんてタイトルつけてしまうのは大袈裟だろうか。でも、やっぱりヘンで腑に落ちない。だって、このテーブルが使われている所がまともに想像つかない。その割にはこの風景に妙に溶け込んでいる。
ジャーとお風呂のフタ
せっかくなのでこういう不思議なことになっているコインランドリー、他にもないか…と探してみたら、また近所ですぐに見つかった。
なんで営業中のランドリーにこんなものが置いてあるかよく解らないが、多分このランドリーの管理人が置いて行ったんだろう。そして、ずっと長い間ここに放置されているように見える。
まあこんな感じだったんだろうな…というところをイラストにしてみた。しかし自分で描いたイラストを見ると納得よりも違和感を感じる。かといって、他の状況も思いつかない。
日本人形が置いてある
さらに巡ってみると、もっとへんな物が放置されているコインランドリーもあった。
入った瞬間、全体として雑然としているのがわかる。それでは一つ一つ見ていこう。まずはこちらのでかい灰皿。
これだけでかい物が放置されているのだから、まさかタバコを吸う利用者が持ってきたとは考えにくい。なのでやはりこれもコインランドリーの管理人が親切心でここに置いておいたんだろう。
異次元ポイントその2は、部屋の左奥にやたらとおいてあるイス。すごく多い。
どう考えてもいらないと思うのだけれど、一応辻褄を合わせてみるとこんな感じだろうか。
考えてもわからない。 そして更に奥に目を向けてみると決定的な異次元が存在していた。
実はこの日本人形に関してはもう少し話がある。数日前に僕が初めてこのコインランドリーに来たとき、この日本人形は入り口の方を向いていたのだ(その時カメラを持っていなかった)。僕がコインランドリーをネタにしようとしているのを見咎められているようで、かなり恐かった。
そして今回改めて来てみたら、人形が逆方向を向いていた訳だ。このちょっとした間に、管理人さんの判断が働いた事になる。
古いコインランドリーはだいたいおもしろい
今回は3件だけの紹介だったが、実際はもうちょっと数を回っている。その中で気付いたのは「古いコインランドリーはだいたい何かしら突っ込みどころがある」ということだ。
冒頭でも書いたが、店先に「コインランドリー」とだけ書いてあるようなところだと期待大。無理して客を引きつけようとしていない証拠である。街歩きの楽しみが一つ増えました。