昔ながらの名所である東京タワー、そして建築中の東京スカイツリーを代表として、東京には「東京」を冠したスポットがたくさんある 。みやげ物として人気のお菓子類にも、「東京○○」は結構な種類がありそうだ。
巷にあふれ、探せばたくさん見つかりそうな「東京○○」。ならば、その中にはあまり知られておらず、意外な感じのする、東京なんとかもあるのではないだろうか。 世界的なメガロポリスと結びついた、未知なるサムシング。そういうわけで、これまで自分が知らなかった「東京○○」を探してみました。
(小野法師丸)
知ってるはずで知らない「東京○○」
「東京○○」と聞いて思い出すものは人それぞれだろうが、やはり代表的なシンボルである東京タワーや、現在建設中で注目を浴びる東京スカイツリーを挙げる人は多いだろう。
建築物としてはこのあたりがメジャーだろうか。ただ、長い歴史を持つ建築物で「東京○○」となっているものは少ない。そもそも「東京」という呼ばれ方が、明治以降のものだからだ。
例えばお城。大阪城、名古屋城、熊本城など、地名を冠した城は各地にあれど、「東京城」というのはちょっと聞いたことがない。
しかし「江戸城」という言葉は誰でも聞いたことがあるだろう。現在は皇居となっている江戸城。実はこの江戸城、明治維新で開城され、1868年には「東京城」と改名されているのだ。
読み方は「とうけいじょう」。というわけで、一般的にはなじみのない「東京城」という呼称は実はあった、という歴史コネタで始めた、意外系「東京○○」探し。上の写真は本来の取材の目的地とした東京駅を訪れたときに合わせて撮ってきたものだ。
まだ見ぬ「東京○○」探しにやってきたのはまず東京駅。2010年12月現在工事中の東京駅は、丸の内口側からだと何も見えないと言っていいくらいの状況。
まあ外観は見られなくても仕方がない。目的は構内で売られているであろう「東京○○」なのだ。
紙の切符は久しぶり、さらには入場券なんて滅多に買うことがないので、手にするとなんだか新鮮。さあ、東京の玄関口である東京駅には、「東京○○」がたくさんあるはずだ。
ちょっとうろうろしただけで、ざくざく出てくる「東京○○」。すっかり人気を確立している定番みやげから、最近発売になったらしい新商品まで、やはり「東京」と冠したくなるようだ。
「東京」という名前がついている理由が気になるところだが、おそらく「東京のお菓子屋が作ったお菓子、ゆえに東京○○」ということなのではないかと推測した。
それでも中には、東京で作られた材料を使っていることで「東京○○」と名乗っているものもあった。この「東京ラムボンボン」の場合は、小笠原諸島産のサトウキビを使っているらしい。なるほど、島まで入れれば東京産の材料も入ってくるわけだ。
しかし、お菓子以外になると「東京○○」を見つけるのは意外と難しかった。なんとか見つけたのは「東京弁当」。見ただけでは特に東京感があるわけではないが、いろんなおかずが入った幕の内弁当的においしそう。
そして気になったのが構内のポスターにあった「東京DOG」。見た目はごくごくシンプルなホットドッグだが、何か特徴があるものなのだろうか。これは実際に食べてみよう。