思った以上にばらばらである。紙でできたエジプトがあったり、ベトナム限定のテーマがあったり。
デイリーポータルZでは世間のすみっこを見つめて面白いものをさがしているのだが、その視点がそのまま出たかたちとなった。ドロ団子だもん。
なぜその写真なのか
一見まともそうなテーマでもいきなりそれ選ぶか、という写真もある。
「花」というテーマに入っているのが
すごい名前のランである。パンジーや朝顔を飛ばしていきなりクレロデンドルム・クアドリロクラレ。しかし素晴らしい立体感なので3D時代向きともいえる。
3D時代では花といえばひまわりじゃなくてクレロデンドルム・クアドリロクラレであると宣言したい。言いにくいけど。
次、建物に入っているのがこの写真。
いきなり2000年前ぐらいに飛んだ。しかし悔しいことに(?)これが3Dで見ると面白いのだ。いまのビルは表面がぺったりしているので3D映えしないのだが、竪穴式住居の凹凸が面白い。
そしていま3D映えという新しい表現をさらっと作った。
最後、像のテーマに入っている写真も意外だった。テーマの説明に「立体と言えば像」と勢いよく書いているのにこれだ。
………。なぜ拷問なのか。しかもはじめて聞く拷問。3Dで見ると痛さ倍増である。
3Dはネガティブ向きか
痛さ倍増で気づいたが、ネガティブな状態こそ3Dに向いているのかもしれない。
切ない。12月の寒ささえ感じる3Dである。
「盛り上がらない親戚の集まり」「繁盛しているラーメン屋の隣でぜんぜん客の入ってないラーメン屋」などこれからも切なさを追求して行きたい。 |