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フェティッシュの火曜日
 
美容師じゃない人が他人の髪を切るとこうなる


 

人の髪を切ってみたいと思ったことはないだろうか。小さなお子さんをお持ちのパパなら、我が子の髪を切ってあげることも多いだろう。しかし、僕には子供がいない。

それに僕が切りたいのは大人の髪だ。美容師でもない限り、他人の髪を切る機会なんてまずないだろう。ただ、今から美容師学校に通うほど僕は若くない。

そこで今回は勇者2人の協力を得て、この願望を叶えることにした。

榎並 紀行



おっさんがおっさんの髪を切るという記事です

ちなみに当然ながら僕は人の髪どころか自分の髪も切ったことがない。自慢じゃないが完全なるド素人である。

しかも生来の不器用ときている。こんなやつにこれから髪を切られるこの人たちが本当に気の毒でならない。


被害者・その1デイリーポータルZ編集部・安藤昌教さん

普段は短髪が多いが、この時は半年間カットしていない状態。「そろそろ切りたいと思ってた」と口では言ってくれているが、本心は帰りたいと思っている

被害者・その2デイリーポータルZライター・地主恵亮さん

こちらも半年間カットしていない状態。美容院はだいたい半年サイクルで行くとのこと。「これでまた半年行かずに済みます」と、むしろ乗り気である


発端はラジオでの不用意な口約束

もともとこの企画は12月3日の「公開企画ラジオ」で発表したもの。その時、安藤さんから「僕の髪切っていいっすよ」との快諾を得た。

もしかしたらラジオを盛り上げるために言ってくれたのかもしれないが、公の場で言質をとったのをいいことに「今度の週末あたりどうですか?」とメールを送ってみたのだ。

なんせインターネット上に音源も残っている。どうだ、断われまい。


「あんなこと言うんじゃなかった…」と思いながら、ヘアカタログで最新の髪形をチェックする安藤さん

安藤さんからは「(いいって言っちゃった手前)いいっすよ」という返事が返ってきた。まずい、怒っているのだろうか。やはりあれは社交辞令だったのかもしれない(なんて言いながら内心ほくそ笑んでいる僕がいます)。

そして地主さん。

地主さんには撮影係ということでご同行をお願いしたのだが「ぜひ僕の髪も切ってください」との申し出があった。キラキラした目で言われたので、たぶんこっちは本気にとっていいと思う。

もちろん喜んで切らせていただききますとも!

 

デイリーの記事が唯一の拠り所

さて、今回髪を切るにあたって参考にしたのは小堺さんの『美容師に聞く、セルフカット』という記事だ。自分で自分の髪を切る「セルフカット」のコツが分かりやすく紹介されている。


まずお前が髪を切れという感じですが
おさらい中

セルフカットだけでなく、他人の髪を切る時にも役に立ちそうなテクニックが紹介されている。とても参考になる。

しかし、にわか仕込みとはまさにこのこと。皆さんも、もし美容師が切り方をインターネットで学んでたら、待合室からそっと逃げましょう。


関係上はクライアントにあたる人にゴミ袋をかぶせる暴挙

超真剣に切りますよ

ひとつ断わっておくが、おもしろい髪形にしようなんて悪意はまったくない。

2人の大人が体をはって協力してくれるのだ。むしろ全身全霊をかけてかっこよくしてあげたいと思う所存である。


覚悟を決めた人

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