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はっけんの水曜日
 
竹田城跡におもろいタクシーで行った

運転手は仮の姿…


いい城である、本当に。暖かくなったらまた来てみたい。

ひととおり撮影を終え、城跡を後にする。あとは和田山駅まで送ってもらうだけだ。雨はほとんど上がっていた。

普段の格好で登らせちゃってほんとすいません。
明るくなってから入り口を改めて見回す。クマ出なくてよかった。

実はこの運転手さん、運転手は副業なのだ。本業は、なんと作曲家。お名前を西田武生さんという。

乗った直後から話はポンポン飛び、既にあらかたのことを聞いてしまっていた。音楽事務所を開いていること、自宅でカラオケ教室をやっていること、来年早々に歌謡フェスティバルを企画しキムヨンジャさんを招いていること・・・


一般のお客さんも出演料払えば生バンド&ステージで歌える!

今までどんな曲をお作りで?と聞いたら、JR豊岡駅の発車メロディの原曲「輝いて!こうのとり」など多数とのことであった。豊岡駅を知っている方は今後心して聞いてみてほしい。他、竹田城にまつわる歌「甦れ!竹田城」も作詞作曲されているという。お、いいですねー、歌ってください!とお願いしてみた。照れながらも歌う気満々だ。

 

カーブでもたまにこっち向いたり拍手するのがちょっとハラハラしたけどありがとうございました!
そしてここが。

歌い終わって、「電車の時間まであとまだ30分はあるな、ちょっと寄っていきまっか?寒かったしな、温かいものでも」と、いきなり自宅に電話し始めた。え、はい、あれ?

「…そうそう、竹田城な、そんでお客さん今からお連れするから、コーヒーでも…いや、電車出るまで間があるからな、…」と奥様に伝えている様子。

こうなったらもうお邪魔するしかない。内心そうとうビックリしながら、西田音楽事務所兼ご自宅へうかがった。


いやー、こういうのも何かの縁でんなー。

奥様は民謡歌手兼、この事務所の代表ということで「ま、頭が上がりまへん」とのことであったが、すいません突然朝っぱらからお邪魔してコーヒーまでいただいて。

コーヒーを飲みながら、なれそめとか事務所の沿革とか聞いたのだけど、あまりの妙な展開に、メモ取るのを忘れた。

それでも、作曲家になったそもそものいきさつは覚えている。元は自衛隊の音楽隊にいたのだが(!)、バリトンサックスを担いでいたので首を痛めて入院、そのとき知り合った看護婦さんに惚れて(!その2)彼女のために曲を作った(!その3)。そうしたら彼女の知り合いにレコード会社の人がいて(!その4)、あれよという間に作曲家。

しかし昨今の不況で、音楽業界も大変らしく、タクシー運転手も兼業することになったということだが、悲壮感はまったくない。乗せてもらっていた間、ずっとこちらも楽しかったし。今度お礼にハムでもお送りしようと思う。

このように、城跡よりも運転手さんのほうが印象に残ってしまった感のある旅だった。面白いことになってるなーと思いながら、状況に流される旅も面白いと思う。いや、でも竹田城跡はやっぱり素晴らしかった。夜型ライターが早起きしてでも行く価値がある。

彼のおかげで、城の沿革とか構造にはほとんど触れずじまいだった。詳しくは朝来市の観光情報などご覧ください。

朝来市観光情報

トップページ→史跡めぐり→全国一の山城遺跡 で竹田城跡が見られます。

帰り際、西田さん夫妻から「甦れ!竹田城」CDと事務所主催歌謡ショウのパンフ、それとなぜか岩塩もいただいた。

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