先日、「ピザと丼のコラボレーション」の取材で長崎は大村にあるレストラン・ハワイというお店訪れた。そこでメニューの中に気になるものをみつけた。その名は「イタリアン」。
イタリアンといえば、新潟名物・イタリアンが有名だ。 焼きそばの上にミートソースがかけられているという 「なんでイタリア?」的食べ物である。
が、どうもイタリアンとは、それだけではないようなのだ。
(T・斎藤)
新潟名物イタリアン
私がイタリアンを知ったのは2004年。 当サイトの記事、「イタリアン東京初上陸」を読んで初めてその存在を知り、非常に興味を持った。
が、長崎在住の私にとって新潟は遠く、 「食べたい、けど食べられない」 という状態でいたわけだが、 それがある日、スーパーを歩いていると 「イタリアン」 と書かれた袋がポンとそこにあるではないか。
が、そこには「九州限定」と書いてあり、なんだかちょっと違うのだ。
一応、買って家で作ってみたのだが、やはり記事で知った新潟のイタリアンとはだいぶ違う。
これは一体なんだろう??
と、思ったのだが結局わからず、そのままうやむやとなっていた。それが先日の取材を機に、約6年間の時を超えて謎が解明した。
6年越しの謎
というわけで、冒頭の話に戻る。
長崎は大村にあるレストラン・ハワイはこれまで何度か記事に書かせてもらっているが、行くたびにいつも新しい発見がある。
この日は、どんぶりとピザの融合物を食べに訪れたのだが、そこでふと、メニューの中に「イタリアン」なるものがあるのを発見した。
九州および関西ではイタリアン=ナポリタンだった
が、メニューの写真を見る限り、どう見てもこれはいわゆる「ナポリタン」だ。さっそくマスターに伺ってみると、 「あ〜、長崎では昔、ナポリタンのことをイタリアンって言ってたんですよね。」 とのこと。
なんと! スーパーで見かけたイタリアンとメニューの中のイタリアンとか私の頭の中で合致し、数年来の疑問がチーン!と音を立てて解凍した瞬間だった。
というわけで、日を改めてイタリアンを食べに再訪。
これがものすごくうまくて驚いた。 甘みというか旨みというかが口の中に広がり、むちゃくちゃうまい。
考えてみると、ナポリタン(イタリアンだけど)といえばお弁当の付け合わせなどでオマケっぽく付いてくるのを食べるくらいで、お店でちゃんと食べたことって今までなかった。(家ではたまに作っていたが)
もっとも、ナポリタンは本場・イタリアのナポリには存在しないという日本独自の食べ物。なので、パスタ専門店などではそもそも選べなかったりする。
「ナポリタン」はさらに別物
メニューを見ると、イタリアンとは別に「ナポリタン」もあった。 そちらは塩コショウで炒めたものとのこと。
先ほどのイタリアンがあまりにもうまかったので、 勢いに乗って「ナポリタン」も頼んだ。
こちらは先ほどのケチャップの代わりにベーコンとエッグが入っている。
さっぱりとしていてこちらもまたうまい。常連客の中には、これしか食べないという人ももいるそうだ。
というわけで、スーパーで見かけたイタリアンが新潟のものと全然違った理由が無事解明した。
と、まだまだ私の知らない事実が沢山あることがわかった。
イタリア人がおよそ知らないところで、さまざまな「イタリアン」が展開しているのだった。
ハワイの秘密
さて、たびたび訪れているレストラン・ハワイ。古くからやっているお店だけあり、メニューに「カルコーク」があるなど昭和の喫茶店文化の面影がそれとなく残っている。
が、そういえばお店の歴史とか聞いたことなかったなぁと思い、 伺ってみたところ、すごい歴史が判明した。
もう、突っ込みどころがあり過ぎて、どこから突っ込んだらいいかわからなくなってしまうほど凄い。(突っ込みどころの頂点は人生相談バー・ニューパリか、ハワイ・ダンスホールあたりだろうか)
そりゃ、行くたびにネタも出てくるワケですよ・・・
(取材協力) お店データ:レストラン・ハワイ