なので、この列車の車輪を動かしているのはモーターだけど、屋根にパンタグラフはついていない、ディーゼルエンジンを積んでいるけど、その回転は直接車輪には伝わっていない、という不思議な列車。敢えて言えばディーゼル電車、とでも言えるかも知れない。
いつの間にか巫女さんに連れられて神社参拝に行った人たちが戻り、列車は穂高駅を発車。耳を澄ませてみたけど確かにディーゼルエンジンの音はほとんどせず、電車のような静かな加速だった。
それから間もなく、僕が降りる信濃大町駅に到着。なんだか楽しくて、松本からあっという間だった。名残り惜しみながらホームに降りると、ここではなんとホームにコスプレ写真館がオープンしていた。せっかくなので、黒部ダム建設のために掘ったトンネルの作業員コスプレを体験。 |