ホットボンドに興味を示す
いよいよ完成に近づいたボート。 ここで、僕が持参したホットボンドの出番がやって来た。このホットボンドでペットボトルと板をくっ付けるのだ。ちなみに、ハル君はホットボンドを知らなと興味を示した。そして、ミーちゃんはハル君以上にホットボンドに興味を示していた。
ハル君はパソコンをやって、ミーちゃんがホットボンドの作業を行う。たまにミーちゃんがホットボンドの先をハル君に向けると「向けるな! 危ないだろ」と怒る。ホットボンドは未来のレーザー銃みたない形なのでそう怒るようだ。男の子だ。
板にペットボトルをくっ付けて完成! と言うのは完成度としてどうだろうと思うかもしれない。しかし、これは小学生の工作なのだ。モーターまで使っているので十分に高度な工作といえるだろう。それに僕の工作レベルのマックスがここまでなのだ。
完成しました!
買出しに行ったら自転車がパンクしたり、子供が異常に元気だったりで、時間がかかったがようやくボートが完成した。完成の作業はハル君もキチンと参加した。見事な夏休みの自由工作だ。
出来上がった時の子供の笑顔を見ていると、子供のいる生活も素晴らしいように思えるが、いや、これが毎日だと大変かと考え直す。ただ、楽しかったし、工作の出来には僕もハル君も満足している。一緒に喜べる素晴らしさ。戦友なのだ。
お風呂場で浮かしてみると、キチンと浮かぶ。沈まない。ハル君、ミーちゃん、僕と大喜びだ。
ボートの一番大事なことは沈まないことだ。見かけとかではないのだ。見かけが良くても沈んだら意味が無い。だから、浮かべば大成功なのだ。でも、ハル君は見かけにこだわりたい様子だった。
泣いたり笑ったり
この後、見かけにも凝ろうとハル君が作業していたが、このボートは「ガラスのボート」で、驚くほど壊れやすい。思春期の乙女のようだ。繊細なのだ。いつかミーちゃんもそうなるのだろうけれど、一足早くボートがその時期を迎えていた。
まぁ、簡単に壊れること。 もしこれが友情なら、シャーペンの後ろの消しゴムを使っただけで、殴り合いの喧嘩が起こるようなもろいものだ。あれよあれよという間に、ボートは簡単に壊れてしまった。
その後、ハル君が半べそをかきながら直していた。僕も手伝い無事に元に戻ったから良かった。半日もかけて作ったのだから。
誕生日でした
無事完成して、お母さんから「もう触らないこと」と言う注意が出て工作は終了した。その後はハル君の誕生日パーティーに参加させていただいた。石川さんはホームパーティーを週一ですると聞いているが、僕はパーティーなんてしないので嬉しい限りだ。
食事をしながら話を聞いていたら、ハル君やミーちゃんは「おぎわら遊技場」が大好きなのだそうだ。2時間くらい夢中になってやることもあるらしい。ハル君に限っては荻原さんを尊敬していて、僕もそういうのを作りたいと熱く語っていた。
あまりに熱く語るために言葉が間に合わず「え〜と、え〜と」を連発していたが、そんなに熱中できるものがあることは素晴らしい。工作にもその熱意が欲しかったが、完成したからそのことは忘れよう。
工作のことはおいといて
僕の工作レベルと小学5年生の工作レベルが同じようなものだったというのはおいといて、とても楽しい時間を過ごさせてもらった。帰る時はクタクタに疲れていたが、それは心地よい疲れだった。
帰り際には「今までで一番楽しかった」とハル君は言ってくれたし、ミーちゃんは「もう帰るの?」を連発していた。いい思い出になったようだ。それは僕も同じで、本当に素晴らしい夏の一日だった。