すると願いが神に通じたのか、僕を「リア王」と呼ぶ声が聞こえてきた。写真は撮れなかったが、その現場はこの目で確認することができた。
ボートコースの付近の広場でバーベキューを楽しんでいる小学生くらい子を連れたお父さんが、少し距離を置いて僕を「リア王」と呼んでいた。
いや、正確に言うと“呼んでいた”のとは少し違う。お父さんは子供に向かって「ほら、リア王だよ」みたいな感じで語りかけていたのである。
まるで動物園で「ほら、ゴリラさんだよ」と語りかけるように。王さまになるつもりでいたら、いつの間にかゴリラになっていた。ゴリ権神授説。 |