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ロマンの木曜日
 
リア充を越えてリア王へ

リア王ふだ


誰がどう見てもリア王

用意したのはリア王と書かれた札だ。人にそう呼んでもらうためには名札が必要だと思い用意した。

名札なので店員さんが体に付けているあのくらいの大きさではじめは考えたが、大きい方が目立っていいだろう。あれこれしているうちに、いつの間にか書道用紙に大きく「リア王」と書きなぐっていた。


大きすぎたかもね

リア王と書かれた紙を板に貼りつけ、コンクリートブロックで支える。それを僕の近くに置くと、やはりヒゲとかんむりを付けている僕こそがリア王だと周囲の人にわかるようになる。

それに、改めて写真を見てみると、撮った写真がまるで劇のリア王の一場面のように見えるではないか。


コーラを飲んでいるときも
コーラを与えているときも

コーラを飲む姿、与える姿。どう見てもリア王。おお、おれはリア王。

写真の端にリア王の札を持ってくると、よりリア王らしさが際立ってくるのではないだろうか。


ボートコースを眺めるリア王

誰かリア王と呼んでくれ

われながらボートコースを眺める姿もだいぶリア王らしくなった。平成のリア王とはおれのことさ。

夏の暑さもピークを過ぎたとは言え、だいぶ暑い。誰か早くおれをリア王と呼んでくれ。意識もかなり朦朧としてきた。


すでに気が遠くなっていてこの若者の集団とすれ違った記憶がない

すると願いが神に通じたのか、僕を「リア王」と呼ぶ声が聞こえてきた。写真は撮れなかったが、その現場はこの目で確認することができた。

ボートコースの付近の広場でバーベキューを楽しんでいる小学生くらい子を連れたお父さんが、少し距離を置いて僕を「リア王」と呼んでいた。

いや、正確に言うと“呼んでいた”のとは少し違う。お父さんは子供に向かって「ほら、リア王だよ」みたいな感じで語りかけていたのである。

まるで動物園で「ほら、ゴリラさんだよ」と語りかけるように。王さまになるつもりでいたら、いつの間にかゴリラになっていた。ゴリ権神授説。


リア王、ここに眠る

リア王の資格

リアルで王になる。そのために僕は、

(1)ヒゲとかんむりを付け、(2)家来を従え、 (3)一本足打法でボールを打ち、 (4)王家に住み、 (5)人からリア王と呼ばれる

と、ここまでのことをした。普通の人よりはリアルが王に近づいているはずだ(最後ゴリラになってたけど)。

だから何人も僕を差し置いてリア王になることを許さない。そして、もう僕は仮に誰かにリア充じゃない人呼ばわりされても悔しくない。

その昔母が華道教室を卒業するときに、数万円で買った(買わされた)という板。殿様商売だ。つぎは殿様か。

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