6月1日は氷の日
さて、まずはキレイな氷を手に入れることから……ということで氷屋さんに。「氷屋なんてどこにあるんだろ?」と思って調べてみたら、ウチのすんごく近くにありました。
しょっちゅう前を通っていたのに、氷専門店で氷を買おうなんて思ったこともなかったんで、気にも留めていませんでしたよ。
誇らしげに掲げられた氷のぼりが頼もしい。「ほんものの味」に期待!
そして「6月1日は氷の日」だということもはじめて知りました。
なんでも江戸時代、旧暦の6月1日に加賀藩が将軍家に氷を献上したことに由来するんだとか……。へぇー。
お店(?)からは。こんな巨大な氷がバンバン運び出されています。しかし、あまりにも業務用感があふれすぎてるので、個人に小売りしてくれるのかどうか不安だったので聞いてみることに。
このような、ほのぼのエピソードがあったことを一応記しておきましょう。
ちなみに、基本的には飲食店などに配送するのがメインなものの、小売りもやっているということで、ちゃんと売ってもらえました。
氷屋さんで入手した氷がこちら。
「クリスタルキューブアイス」という商品で、7センチ角の正方形の氷が15個入って840円!
結構な量はあるものの、一個56円と考えると高いような安いような……。
しかし、いい値段するだけあって、さすがに超キレイ! 透明度が高くてスケスケ。さすが「クリスタルキューブアイス」! なんとなく……どころか、思いっきりクリスタルです。
氷は冷たい
おっしゃ、それでは氷を砕いていきましょうか。
ガッシュガッシュ!
確かに、思ったよりも簡単に砕いていけます。ガシッとアイスピックを振り下ろすとビシビシ氷のかけらが飛び散って気持ちイイ! 涼しいし。しかし……
当たり前ですが、氷ってすんごく冷たいですね。
ちょっとつかんでるだけで後頭部がジンジンきちゃうくらい冷たい! バーテンダーさんは平気で氷を手づかみしながらガッシュガッシュしてましたが……。
とてもマネできん。手、ちぎれちゃうよ。
つーことで、ゴム手袋を装着。
指先にボツボツがついているのは、コレがゴム手袋というか、手袋をしてゴシゴシこすると野菜の皮がキレイにむけてしまうという夢のようなアイテム「ムッキー」(ちょっと前に通販番組でよく売ってたアレね)だから。
だってコレしかなかったんだもん。まあ、滑り止めにもなってちょうどいいかなー……と。
手が冷たい問題が解決すれば、あとは黙々と氷を砕いていくのみ。砕き過ぎちゃうと取り返しがつかないので、慎重に慎重に……。
「ねーねー、何やってるの?」 「氷を丸くしてるんだよ」 「ねーねー、何で氷を丸くしてるの? 仕事?」 「……仕事だよ!」 「ねーねー、氷を丸くする仕事って給料いいの?」
……ウチの近所にある公園に集う子供たちは人なつっこいというか物怖じしないというか……。大体撮影とかやってると近寄ってきて、色々と話しかけてくるんですよ。
ボクが親だったら、真っ昼間から公園にいる30代男性。しかもアイスピックをガシガシやってる人になんか絶対に近づいちゃダメって言い聞かせますけどね……。日本って平和だな。
ま、延々と氷を砕いていくというかなり地味な作業なので、ぼちぼち子供たちも飽きて離れていった頃、わりといい感じに丸くなってきたんじゃないですかね?
しかし、アイスピックだけじゃどうしても氷のボコボコ感を消すことができません。
ホントはナイフの背などで氷の角を削っていくらしいんですが、さすがに日中の公園でナイフを使ってたら即通報間違いナシなので(アイスピックでもどうかとは思いますが)、鉄やすりで削っていくことにします。こっちの方が使いやすそうだし。
ショリショリショリショリ……。
氷をやすりで削るのって初めての経験ですが、シュッと削ると、その部分の氷が一瞬粉状になって、すぐに溶けてボトボトと垂れていく感じが新鮮で楽しい!
おっ、形もかなり丸くなってきたんじゃないでしょうか。
もう一押し、さらになめらかにしていきたいということで、ここから紙やすりで磨き上げていきます。
ショコショコショコショコ……。
こういう延々と磨き上げていく、みたいな単純作業ってツボにはまると思いっきりハマッちゃいますよね。もう完全に無心。僧侶のような気分で氷を磨いていきます。
その結果がコレ!
おおーっ、スケスケでツルツルで丸くって……結構いい感じじゃないですか!?
コレコレ! こういうのがやりたかったの。
氷は意外と加工しやすいですね。ある程度角さえ取ってしまえば、あとは溶けていくので、わりとそれっぽく丸くなってくれます。そんなにテクニックは必要なく丸い氷を作ることができるんじゃないでしょうか。
ただ、元のサイズと比べると思いっきり小さくなってまして……。そりゃあ丸くするのに30分近くかかってますからね、かなり溶けちゃったんだろうな。
もうちょっと手軽で楽ちんかつスピーディーに丸い氷を作る方法はないもんでしょうか。