長きにわたってラーメンと共に日本の国民食として君臨し続けているカレー。
最近、そんなカレーを町おこしに利用しようということで、各地の名産品などを使って作られた「ご当地カレー」なるものが増えているんだとか。
そのご当地カレーが一堂に会するイベントが行われるということなので、行って色々食べてみました。
(絵と文:北村ヂン)
みんな大好きカレー!
カレー! カレー! みんな大好きカレー!
キャンプや合宿など、大勢の人が集まる時にはとりあえずカレー出しときゃなんとかなる、というのが定着しているように、嫌いだという人がほとんどいない非常に無難なメニュー・カレーライス!
ボクも、特別にカレーが大好きってほどではないんですが「今日の昼飯なににしようかなー?」などと迷った時には、とりあえずカレーを食べちゃうことが多いです。カレーだったらどこで食べてもそんなに大ハズレすることもないですしねぇ。
そんな日本の国民食・カレーですが、最近では日本各地でその土地土地の名産品などを取り入れた「ご当地カレー」というのが流行っているんだとか。
色んな名産品が入ったご当地カレー……それは美味しそうだ、と思っていたら、各地のご当地カレーが一堂に集まるカレーフェスティバルが横須賀で開催されるとのこと。早速行ってきました。
カレーの街よこすか
ほい、やって来ました横須賀。
カレーフェスティバルとは関係ないんですが、駅前のカレー屋さんにいきなり「カレーの街よこすか」との看板が。はー、横須賀ってカレーの街だったのか。
確かに「海軍カレー」とかありますもんね。
……と思ったら「黒船シチュー」っていうのもあるみたいです。
さらに「本格麦焼酎・東郷」なんてものまで。日露戦争の英雄・海軍大将の東郷平八郎をキャラクターにした焼酎ですな。
横須賀くらいメジャーな都市になると、色んな名物があっていいですよね。
そんなこんなで「よこすかカレーフェスティバル」の会場に到着。
うおおおーっ、スゴイ人出です!
しかも屋台に向かってこんな行列が。
この列は「厚木シロコロ・ホルモン」の屋台に並んでいる列だったようです。……カレーじゃないじゃん!
この「よこすかカレーフェスティバル」は、カレー以外にも色んなB級グルメが参加しているようです。まあ、美味しいものならなんでもオッケー! みたいなノリなんでしょう。
どっからどう見ても美味しいに違いない「骨付きフランク」とか。
ジュワー! ジュワー! と大量の肉汁を飛び散らせながら焼かれてるハンバーグとか……。
うわーっ、うわーっ! こんなの美味いに決まってんじゃん。く、食いてー!
……しかし、今回はあくまでご当地カレーを食べに来ているので、余計なものを食べているヒマはないのです。
ククーッ、ククーッ!
黒部ダムカレー
つーことで、早速ご当地カレーをバンバン食べていきたいと思います。
まず目に付いたのは長野県の「黒部ダムカレー」。紅白歌合戦で中島みゆきが歌っていたことでもお馴染みの、あの黒部ダムをモチーフとしたご当地カレーです。
しかし、ダムをモチーフにしたカレーってどういうことなんでしょう?
ハイ、こういうこと!
ライスがアーチ状に盛られているあたりが「ダムカレー」なんですね。
だとすると、コレはちょっと決壊しちゃってるんじゃないかという気もしますが……。
ちなみに、地元である長野県大町市では沢山のお店が「黒部ダムカレー」を出していて、色んなバリエーションのダムカレーが食べられるんだそうです。
まあ、要はご飯がアーチ状に盛ってあればあとは自由ってことなんでしょうね。
今回、よこすかカレーフェスティバルに出店していたのはその中の「豚のさんぽ」というお店のカレーです。
豚料理専門店だけあって、カレーにドドーンと入れられた豚肉が……美味しそう。
トロットロの豚肉ももちろんなんですが、カレー自体もちょっと変わった味で美味しい!
なんでも、ラーメンスープを使ってルーを作っていて、隠し味にもラーメンのタレを入れているんだとか。へーっ!
カレーの味が強いので、特にラーメンっぽさは感じませんが、そういうちょこっとした隠し味がチャーシューっぽい豚肉との相性をよくしているんでしょう。
いやあ、これは今まで食べたことのないようなカレーがどんどん食べられそうだ。ご当地カレー、期待大ですよ。