枯れ草を煮込む
こっちの方は全く未知の作業だ。
まず、あの枯れ草の束を、一番大きな鍋に無理矢理詰め込んで、強火でぐつぐつ煮込む。ここで手を抜くと、試食の後にトイレに駆け込むことになる恐れがあるので、手を抜くわけには行かない。
煮込むと、ものすごい茶色い汁が出てきて、室内に草を煮た野生っぽい香りが充満する。それでもひるまずに20分間よく煮込んで、雑菌を全て殺す。
ここで納豆ワンポイント講座。
20分も煮込んで雑菌を殺して、納豆菌は死なないの? と思われるかもしれない。でも大丈夫。実は納豆菌を含む枯草菌は非常に熱に強い菌であり、100℃で煮込んでも死なないのだ。だから、煮込んだワラには納豆菌(枯草菌)だけが生き残っていて、大豆は雑菌に侵されず納豆になることができる。
というわけで、遠慮なく、枯れ草の束を煮込む、煮込む、煮込む。 |