さらにすごい数のコンクリ像たち

さて、さらにどんどんコンクリ像を見ていきましょう。ここ五色園には100体以上ものコンクリ像があるらしいんで……サクサク見ていかないと日が暮れちゃいますもん。

森の中をさまよっている風の坊さん集団。夜中に見かけたら腰を抜かしちゃうこと必至でしょう。

しかし、この人が持っている黄色い物体は何なのでしょうか？　……レモン？　『ザ・テレビジョン』の表紙的なことなの!?　……違うか。

こっちの坊さんはなにをやってるんでしょうか？

ああ、わらじ装着中ですね

しかし、この世の中をなめきった感じが出まくっている絶妙な表情ときたら……。作ろうと思ったってなかなか作れませんよ、こんな顔。

うわっ、あっちにはカマを振り上げた、なにやら恐ろしげな人が立っていますよ。

「おらーっ、たたっ切ってやるぞー！」

「ひぃーっ、お助けをー！」

「お助けをー！」はいいんですけど、アナタ、たたっ切られる前から指がとんでもないことになっちゃってますよ。

コンクリ像って作るのは比較的簡単そうですけど、あとから修復するのは難しいんですかね？　コレはさすがに直してあげて欲しいものです。

どんなシチュエーションなのかちっとも分かりませんが、とにかくドラマを感じさせる組コンクリ像絵巻。

スヤスヤ眠っちゃってるお坊さんに

「こんな坊主に使えているなんてどうなんだろう……」と、ちょっぴり納得のいっていないという面持ちで笠を差し出しているふたり。表情が実に絶妙ですな！（勝手に解釈しているだけですが）

みんなで話し合っている坊さんたちと……

そして、それを盗み聞きする人。

しかし、こんな「Mr.盗み聞き」といった表情で盗み聞きしなくてもいいのに……。警察官に見つかったら即職質ですよ。

ドーン！　なんだかとんでもない出で立ちの人が現れました。

目、イッちゃってないですか？　大丈夫でしょうか。

なぜかコンクリ像に混じって、こんな近代的な遊具も設置されています。もう今時の子供はコンクリ像なんかじゃ喜んでくれないから、という判断なんでしょうか？　……時代の流れってヤツですかね。

親鸞の教えを説くコンクリ像と近代的な遊具の組み合わせ……こんなカオスな光景、滅多にお目にかかれませんよ。

おっと、こちらの人は、かがみこんだ姿勢のまま周囲の草がニョキニョキ伸びてしまったため、なんといいますか……野グソをしているようにしか見えませんッ！

「ハァ?、危ないところだったなぁ。もう少しでお漏らしするところだったよ」

「ムムムムム……」

「あやつ、こんなところで用を足しておる。これは御奉行様に知らせなくては！」

「ええい！　こんなところで用を足しておる不届き者はどいつじゃ!?」

「ワシの目が黒いうちは、許すわけにはいかないゾ！」

「え!?　あの……その……コレは違うんです。誤解ですよ！」

「あーこりゃひでえや。一本丸々スポーンと出ちまってるじゃないか。これは言い逃れ出来ねえよ」

「ひ、ひえーっ。おゆるしを！　ほんの出来心だったんです！」

「うーん……」

「死刑！」

「勝訴！　勝訴です！」

どれもこれも、ありがたい教訓がある（ハズの）コンクリ像なんだと思うんですけどね。ボク的にはこの程度の教訓しか感じ取ることが出来ませんでした。もうちょっと教養を身につけなくてはいけませんよね。