イモが好きだ。
特にサツマイモが好きだし、石焼きイモなんてことになったら、僕はすっかり降参してしまう。すっかり君にメロメロなんです。
しかし、よく考えたら「サツマイモ」も「石」も簡単に手に入るものだ。だったら自分でも簡単に作れるのではないか。
(斎藤 充博)
その辺の石が爆発するらしい
さて、石焼きイモを自力で作るにあたって、ネットであれこれ調べてみたところ、二つの重要なことがわかった。
爆発!確かにありえる話だと思った。たぶん、その辺の石は中身が均質でないのだと思う。だから熱を加えるとそれぞれの材質の膨張率が違うために、爆発ということが起きるのだ。たぶんだけれど、絶対そうだと思う。
しかし、「石焼きイモ専用の石」を購入するという選択肢は僕の頭にはなかった。石焼きイモは大好きだけれども、そのために何か新しい道具を購入しなくてはいけないというのも、シャクだと思ったのだ。だって、石だろ!と思う。石の調達のために川原に向かった。
爆発しなさそうな石はどれだ
出来るだけ安全そうな石を選ぶ。小さめで、まるっこくて、重心が偏っていないのが、材質が均一だとおもう。爆発しにくいということだ。そして、石はたくさんあるのに、爆発しなさそうな石は少ないことに気づく。
川原にいた人が、こっちを不思議そうに見ていた。あの人は、「え?!石って土鍋で煮込むと食べられたりするの?」なんて思っているのではないだろうか、と勝手に想像する。
そして、今の自分の勝手な想像に,、自分でびっくりした。石が食べられるなんてことがありえるのか?!(僕の勝手な想像なので、ない)
手早く済まそうと思っていたのだが、土鍋いっぱいの石を集めるのに、小一時間はかかった。意外と骨が折れる、イヤな作業だ。
この選別の基準は、完全に僕の理論で行っている。なので、なんだかんだいって、結局石が大爆発する可能性もあるのだ。
と、こんな感じに準備もできたところで、次のページからようやくイモを焼き始めます。