最近の、いわゆる「駅ナカ」と呼ばれる駅構内飲食店の多様化で、通勤途中にとることのできる朝食事情も充実してきている。 従来であれば、立ち食いそば程度だったのが、近頃はいろいろなジャンルの朝ごはんが楽しめるようになった。 それらを巡ってみよう。
(工藤 考浩)
まずは回転朝食
品川駅構内には回転寿司のお店がある。 通常はごく普通の回転寿司なのだが、朝の通勤時間帯には、あのおなじみの回転レーンを使って朝ごはんが提供されるというのだ。 朝ごはんが回ってくるというのはなんとも魅力的だ。
店内に入って席に着くと、自動的にご飯と味噌汁が出される。 それに海苔がついて、朝食セットとして320円だ。 あとは各自が好きなおかずを回転するレーンの上から取って、最後に会計するシステムだ。
回っているのは納豆や生卵、ハムエッグやおひたし、焼き魚に煮魚と多様だ。 タコと大根の煮物など、ファミレスの朝食セットにはない豪華なメニューも回っている。 値段は一皿50円から150円だ。
つづいてカレー
回転朝食は会計が520円。 毎朝食べるにはちょっと贅沢な金額かもしれないが、栄養は充実しているし、なによりもおいしかった。 この回転寿司のお店の横はカレースタンドだ。 昼間は何度もりようしているおいしいカレー店なのだが、このお店も「朝カレーセット」として朝食を出している。
僕は普段は朝食をとらない。 朝はいつも胃の調子が悪いのだ。 いままでも通勤中に「朝カレーセット」ののぼりを横目に見てはいたのだが、胃弱にとって朝のカレーというのはいささか敷居が高い。 しかし今日は、回転朝食をおなかに入れていたので、胃の動きが活発になっている。 今日がチャンスとばかりに、そのまま入店した。
このお店のカレーは本格的で、とてもおいしい。 それにサラダとドリンクがついて500円というのは魅力的な値段だ。 ボリュームもたっぷりなので、ここ一番の日の朝ごはんには最適だろう。
調子が悪い
食べ終わって店を出たところ、なんだか胃の調子が悪い。 この日はめずらしく朝から絶好調の胃袋だったのだけれど、さすがに二軒は食べすぎのようだ。 絶好調から絶不調まで瞬間移動した。 もちろんこれはお店のせいでは全くなく、すべて僕が悪いのだ。 全責任は我にある。 具体的にどう絶不調だったのかはあえて記さないが、ともかくすこぶる調子が悪い。