■ぜんぜん絶滅危惧種じゃないけど
ぼく自身はアパートに住んだことはない。なのに、なんだかぐっとくるアパート建築。登るときの「カンカンカン」ていう音がなんだか愛おしい鉄の階段、せいぜい二階建て、いざとなったら燃えやすそうな建材。かように「アパートらしい」要素を挙げれば挙げるほど、ぐっとくる理由が分からなくなるが、偏愛とはそういうものだと思う。最近ぼくはあきらめたよ、好きな理由を探るのは。
こういう「いかにもアパート」なアパートはおそらく今後新しく作られることはないと思うので、こりゃ絶滅危惧種に違いないと思って前回の記事を書いた。しかしどっこい、ぜんぜん絶滅危惧種じゃない。というのは、たしかに今後こういうザ・アパートは作られはしないが、現在存在する数が尋常じゃないのだ。いやになるほどいくらでもある。いや、いやにはならないけど。
前回の記事を書いたあとも、街で見かけるたびに撮りためたザ・アパートの一部をご覧いただきたい。そう、ぼくは撮りためたのよ。そういう人間なので。だってかわいいからしょうがない。
前回記事で「確かにアパートぐっとくるよね」と思わなかった方は今回のこの記事はスルーしてください。すまん。以降アパートしか出てこないんで。
■需要を無視してどーんとアパートの数々
そういうわけで、ぼくがぐっときたアパートの数々をご覧ください。画像をクリックすると無駄に大きめの画像と、鑑賞ポイント解説をご覧いただけます。 |