ドット絵からドット字の時代へ
石川:今年の工作記事で、乙幡さんが印象に残っている記事ってありますか?
乙幡:地味にはじめていいですか?
石川:はい、どうぞ。
乙幡:三土さんの「ざるに絵を描く」。
石川:ドット絵ですね。
乙幡:やられたと思いました。ドット絵好きとして。
石川:僕は1ページ目の「ざる」の文字にグッときましたね。あのフォント見て、「ふっかつのじゅもん!」って思いました
乙幡:それだ!ドット絵よりむしろ、あのフォントのほうがそう思うもん。
石川:ドット絵はすでに市民権を得た感があるので、2009年の狙い目はドット字ですかね。
乙幡:「どっとじ」。「卵とじ」みたいですな。「どっ」でとじる。
石川:とじれてない気がするのはなんででしょうね。ドバーってなってそう。語感だけで言ってますけど。
乙幡:むちゃくちゃトロミついてんでしょうね。
石川:ドット書でもいいかも。
乙幡:「どっとしょ」。昔話の締めみたいな。
石川:どっこいしょ、的なひと休み感ですね。
宇宙にTシャツ着ていくサイト
石川:ところで、ドット絵といえば乙幡さんもいくつかドット絵記事がありましたよね。気に入っているのはどれですか?
乙幡:やっぱ「アレシボ・メッセージをマフラーにして宇宙人に備える」ですかね。イシカーさんにも手伝っていただきました。いつもすんません。寒空に呼び出して。
石川:あれお面かぶってるじゃないですか、表情なしで「苦悩のポーズを」などの要求にこたえるのが大変でした。
乙幡:そういやそんなこと言いましたかな。
石川:2ページ目の5枚目の写真ですね。このころ乙幡さんは取り憑かれたように宇宙人関係の記事をたくさん。
乙幡:どんだけ今さら宇宙人だよって感じですが。
石川:宇宙人にいまさらとかあるのかもよくわかりませんけどね。 そもそも宇宙人に「備える」ってどういうことだ、と。
乙幡:宇宙っていえば斎藤さんの「スローで撮ると宇宙空間になる」。手持ちの服の中から宇宙服っぽいのを探す気がまったくなかったんだなというところがいさぎよいです。
石川:Tシャツですからね。
乙幡:なんかあるだろっていう
石川:「スローで撮ると宇宙空間っぽくなる」という主張を検証するのに、宇宙っぽい服装という要素はノイズではないか、そんな考慮があったのでしょうか(たぶんない)
乙幡:そういうことか!(たぶん違う)
部屋が映りがちな人たち
乙幡:あと、斎藤さんの記事を見てたまに思うんですが、「自宅の部屋の隅々まで映されがちな人」っていますよね
石川:あ、「プラレールの車窓から」でもいろいろ映ってましたよね。
乙幡:読者全員、斎藤さんちの間取り知ってますよ
石川:サザエさんちみたいな存在感ですね
乙幡:うん。あと木村さんとか。うちもわりと。
石川:ああ、木村さんちはかなり把握されてますね。「いつも釜飯の容器でご飯食べてる」とか。間取りどころか食器のラインナップまで
乙幡:「壁ぎりぎりのとこで何か食べてる」とか。「蒸留されて水になれ」でもそうでした
石川:ほんとだ、ぜんぶ壁際で体操座り!
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