デイリーポータルZの考える「オレンジページ」

大塚：デイリーの料理記事って、料理雑誌っていうよりも、テレビのチャンネルで分けられる気がしませんか？　NHK教育みたいに、魚釣って料理したり（「特製魚骨スープでラーメン作り、でもインスタント麺（玉置 豊）」など）、手芸（「近所の商店街の旗でかばんを作る（古賀及子）」など）したり、B級グルメ系（「三崎まぐろラーメン５連発（小野法師丸）」など）は民放の6時代のニュースやバラエティっぽいし、旅先で珍しいもの食べる（「 タケノコを掘って刺身で食べたい（玉置豊）」 など）ものはTV東京の旅番組っぽいし。
古賀：あら、ほんとだ、雑誌じゃなくてテレビだったんだ。でもテレビの枠にはまらないようなのもありますよ！　最初に出てきた雪を食べる記事もそうだし、夢で見たチョコレート屋さんが出てきたり「夢で見たチョコレート屋さん（松本 圭司）」。この記事、最後の夢で行われた対談はすごかったです。
大塚：テレビにもないけど、オレンジページにも絶対ないですよ。というか、どこにもないですね…。
古賀：あら、ほんとだ。

高瀬さんがどんどん油に傾倒した

古賀：ざっと食べ物・料理・お裁縫やら主婦っぽい記事の一覧を出してみましたが、多いです。約150本ありました。
大塚：えーっと、ここだけの話、ネタに詰まると食べ物に逃げるってありますよね…。
古賀：そうかも…。「食＋旅」の記事は明日以降の総集編にゆずったので、とりあえず食べ物が出てきた記事、となるともっと多いですね。
大塚：今年の食べ物記事で一番の「コレ」っていうのはどれでしょうね。
古賀：やっぱり「そうだ、肉を脂で煮ればいいんだ（高瀬克子）」じゃないでしょうか！　人気も高かったですし、ここからデイリーポータルが一気に油ブームにわいた感があります。
大塚：あれはすごかったです。個人的には美味しそうなのかどうか分からなかったけど。美食と珍味＝悪食は紙一重なんだなあ、と思いましたねえ。
しかしこの後、高瀬さんがどんどん油に傾倒していって、心配してしまいました。油買いに行って「油専門店で我を忘れる」、最終的に背油でチャッチャしちゃってる「『背脂チャッチャ系』を日常に」。
古賀：思い返せば、高瀬さん１月には暴飲暴食を反省しておかゆ食べに行くところから始まってるんですよね。「お粥専門店で胃腸を癒したい」
大塚：反省してないですねえ。
古賀：でも、お粥のお店でも結局おいしすぎてたくさん食べてますから、最初から反省するつもりもなかったのではと。頼もしいです。
大塚：そういえば、お粥、１軒一緒に行ったんですけど。食べてましたね…。
古賀：あっ、でもそういえば、大塚さんだって、ごはんに油かけてるじゃないですか！「そうだ、油をかければいいんだ」
大塚：あー、そういえばそんなことやりましたねえ。でもね、常人には無理。胸焼けました…。だってねえ、高瀬さんは、さんざん飲んだあと、軽く吉牛に寄って帰るという、鉄の胃袋を持ってますからね。リスペクトしますよ。
古賀：そういえば、ちょっと前まで毎日牛乳1リットル飲んでるって言ってました。料理の腕だけじゃない、基本的な体のつくりにも企画内容は関係してたんですね…。