毎年この時期になると、かみさんの実家がある長野からリンゴが届く。とてもおいしいリンゴなのだが、量が半端じゃない。今年も既に4箱目が届いた。1箱にだいたい28〜36個ほど入っているので、合計100個以上。さすがにこの量は家族4人で食べるキャパシティを超えている。しかも、「なるべく早く食べた方がいい」そうだ。
なので、知り合いにおすそ分けしようと、夜の町へと出掛けてた。
(T・斎藤)
リンゴを持って
この時期はあちこちでクリスマスに向けたイルミネーションをしている。
と思う反面、
ふふ、このリンゴ型爆弾を投げつけたらどうなるのかな。
という想像もついしてしまう。
い、いや、いつから爆弾になったんだ。 リンゴだよ。田舎から送られてきたおいしいリンゴをおすそ分けに行く善良な市民じゃないか。
万が一、怪しまれて警官に呼び止められたりしても、リンゴが入った袋を手にぶら下げていれば悪い人だとは思われないだろう。
ふふふ、これらが毒リンゴだとも知らずに…。
い、いや違う違う。 そうじゃないだろう。 私は田舎から送られてきたおいしいリンゴをおすそ分けに行くのだ。
しかし袋を持って夜道を一人歩いてると、だんだん変なものを運んでいるような気がしてくるのはたしかだ。