情報屋、現る
街角にいる靴磨きや易者のおっちゃんが実は情報屋で、刑事である主人公が合言葉を言うと、どこからか仕入れてきた情報をこっそり教えてくれる。そんな設定は見覚えがあるけれども、まさかこんなところに情報屋が潜んでいるとは思わなかった。団子屋のおばちゃんだ。
僕が合言葉を言うと、まだ質問してもいないのに、団子屋のおばちゃんはカウンタック・ラーメンの情報を語り始めた。(ちなみに合い言葉は「カウンタックが店内にある中華料理屋を知りませんか?」だった。)
えーと、ひねって書いたところ話がわかりにくくなったので平たく説明し直すと、団子屋のおばちゃんがカウンタック・ラーメンのことを知っていたのだ。みたらし団子を片手におばちゃんに聞いた話、まとめるとこんな内容だった。
- おばちゃんもよく行っていた
- 確かにドアが上に開く車が店内にあった
- 市民病院の前にあるため、病院帰りに寄るのにちょうどよく、かなりはやっていた
- 一時期は近所に支店も出していた
- 3〜4年くらい前?に閉店した
- 牛乳屋の隣。いまでも牛乳屋は残っているので、そこに行けばくわしい話を聞けるだろう
なんと、おばちゃんは店の常連さんだったのだ。しかし残念ながら店はなくなってしまっているようす。まあ、ネットに情報がなかった時点で覚悟はしていたのだけど。
とはいえ、有力情報を掴んだ喜びで、落胆どころかちょっとテンション上がり気味だ。普段の取材だったら店がない時点でおしまいなのだけれども、ちょっと見てきてなら「なかった」でも貴重な情報になりうる。どんな結果でも無駄足にはならない。手前味噌ですが、いいコーナーですね。
さっそく店のあった場所を見に行こう。場所もおばちゃんが細かく教えてくれた。神社の参道を戻って、そのまままっすぐ。橋をわたって3、4軒目くらいのところだそうだ。となりの牛乳屋が目印。ここから徒歩5分くらいのところ。
僕はおばちゃんに情報料(というか団子代)の60円を渡すと、足取りも軽く歩き出した。 |