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ひらめきの月曜日
 
旅の入り口部分だけを楽しむ

最後は船で大島へ行きます

ひとつわかったことがある。旅の入り口だけをやるのは確かに楽しい。ただし、直後に猛烈な虚しさが襲ってくる。それはその旅が虚構であるからだと認めざるを得ない。

ただもう少し自分を偽ることを許してほしい。次は船の旅だ。イエーイ。


夜の竹芝客船ターミナルへやってきた

出港は23時。楽しげな若者グループの姿がまぶしい

この日の仕事終わりに、小笠原や伊豆七島への玄関口である竹芝桟橋にやってきた。この日のためにたまっていた仕事は大急ぎで片付けた(もういいか、こういうの)

ターミナルは出港を待つグループで賑わっている。釣りやサーフィンの道具を持った人たちは一様にウキウキしているようだ。「興奮しすぎてヤベエ」と言っている女の人もいた。夜の船はそれほど楽しいものだ。

熱気ムンムンの建物内から、船を見下ろす人気のないデッキへとぼくは移動した。静かに出港を待つのがぼくのスタイルだ。いたたまれなくなったわけではない。決してない。


大島では何をしようかな? まだ泳げるかな?

ビールを飲みながら自分が乗り込む船を眺めるのはお洒落だ。目的地の大島では何をして過ごそうか? 僕はサーフィンも釣りもできないので、泳ごうかな。気が早いと笑われるかもしれないがすでに海パンは履いている。

乗船はぼくの中でマックスに楽しい瞬間だ

乗船が始まった。そろそろ出港だ。

ブオーン

ああ・・・

行っちゃった・・・

・・・・・・

やっぱ行かなきゃ駄目

そして今、会社にもどってこの原稿を書いている。
とても虚しい気持ちでいっぱいだ。なんだこの負けた感は。

旅は入り口部分だけで楽しいはずだと思って、実際に楽しかったのだが、所詮は虚構である。現実の目的地があってこそ、入り口が輝くのだ。当たり前だ。

北海道の旅は春に実行しようと思う。なぜ春かというと、それまでに大型バイクの免許を取得しなくてはならないからだ。虚構ばっかだな、自分。

みなさん楽しい船旅を!

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