実際映像を見ながらゼライさんが話してくれるので分かるのは、特殊メイクは普通の人を異形にメイクして終わり、ではないということ。たとえば人間が狼男に変身するシーンを映画で撮るとなると「変身前」と「変身後のメイク」だけあればいいというわけにはいかない。
変身してるように見せるには、変身中のメイクや造形を何パターンも作られる。それも動きがある所だとメイクやラバーマスク(いわゆるかぶり物)で見せ、顔の細部を見せる時にはダミーヘッド(生首の人形)で見せたりと変身過程の見せ方に向いたメイク・造形を細かく作り、それを編集で繋ぐことで、あたかも生身の人間が変身してるように見せる。そんな様々なパターンを特殊メイクアーティストは作れなきゃいけない。一種類のメイクだけ出来てもダメなんですな。
とか授業の話を書いていくと、その日のメモ全部書いちゃうことになるので、そろそろ後半の特殊メイク実践編!に行きたいと思います。ここからちょっと目に痛いですよ! |