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はっけんの水曜日
 
冷蔵庫でスウェーデン料理を作ってみた
 


スウェーデンに行ってみたい、と思っている。
なぜかというと、女性の平均身長が高いときいたから。
私はデカ女だ。背がデカイ、肩幅デカイ、足デカイ。
小柄で華奢な女性を見ると、大変にうらやましいと思う。23.5センチの靴サイズだったら、どんなに幸福だろうかと。
そもそもデカ足だと、「靴選び」という概念がない。「靴探し」というのが先。足を突っ込んで駄目なことを確認して、棚に戻す。私はシンデレラじゃないのね、と思う。

もしスウェーデンに行けたら、私も普通サイズになれる! お洋服とか選び放題なのかもしれない!
それにサーモンとか美味しそうだし、家具とか音楽とかお洒落だし! 
そんな「コンプレックス&ミーハー」気分で、スウェーデンに興味を持ったのだが…。

(text by 大塚 幸代

実は先週末、北海道某所で行われた「(世界的なスウェーデンの珍味)スールストロミング試食会」に行ってきて、帰宅してから、この文章を書いている。
スウェーデンへのコンプレックス&ミーハー気分→スウェーデン大使館のイベント探訪→フリーペーパーもらう→スールストロミング試食会を知る→テンション上がって行く気になった、という流れである。
いきなり興味がズレまくっている、が、まあ…そういうのは、よくあることだ。

で、「スールストロミング行くぞ!」と意気込んで調べものをしている途中、「スウェーデンには、ほかにも、魚を熟成させる料理がある」「日本の家庭でも作れる」ということを知ったのだ。
それが「グラバラックス」。
濁点だらけで力強い名前だ。
スールストロミングの前哨戦だー、と、またテンションが上がって、作ってしまった。
これが、えらく簡単だった。


まずは刺身用サーモン。ノルウェー産で申し訳ない。

「ディル」というハーブを用意。大きめのスーパーなら入手出来るはず。

ウォッカ。せっかくなのでスウェーデン製のアブソリュートウォッカにした。

 

あとホワイトペッパー、塩、砂糖。

ウォッカと調味料ぜんぶを、適当にまぶし、

ジップロック(もしくはラップ)に包んで、1〜2日、冷蔵庫へ。


(その間、北海道へ。冷蔵庫の中を心配しながら…)

二日後。「あまりにも簡単な調理法だったし、あんなんでいいのか?」と思いながら、おそるおそる袋を見た。

ハーブはしんなりしてるけれど、サーモンは身がしまった感じ。粘り気とか、変な匂いとか、一切なし。

見るからに美味しそう。

食べてみると…。
スモークサーモンと刺身の間、くらいのたべごたえ。
スパイシーだけれど、ディルとホワイトペッパーが日本人にも食べやすいハーブなせいか、違和感なくイケる。ごはんにのっけて「グラバラックス丼」も作れそう(本場スウェーデンでは、じゃがいもと一緒に食べるんだとか)。
熟成して、なんというか甘みが増している感じ。美味しかった。

 

■へんな匂いがしてても平気だったかも…。

専門店に行ったら、ちょっとお値段のしそうな料理が簡単に作れるなんて! しかも遠い国のお料理が! 
と、簡単に感動してしまったのだが、ぜんぜん「珍しいもの作れたなあ」と思えなかった。
なぜなら、スールストロミングを試食した後だったから。
逆に言えば、グラバラックスが、万が一失敗してて、変な匂いがしていても、「こういうものなのかなあ」と食べてしまっていた恐れが…あった…。

(スールストロミング試食紀行は、近日中、こちらで書きます!)


 
 
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