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ひらめきの月曜日
 
危険なスキマ調査報告ファイル


サブタイトルは「隙間の長さGP・都大会(地上の部)」です

列車とホームの隙間がとんでもなく開いているところがあるが、あれは危ない! 事実これまでに、あの隙間にはまったり、落ちたり、ハイヒールを落としたりする人を幾度も見てきた。

みんなのそんな姿はもう見たくない。この危険なクレバスから都民を守りたい。
そこで、都内の駅をめぐって、危険な隙間を調べてみることにした。事前にどこが危ないか知っておくことが、危機を回避する第一歩だと思うのだ。

この日は朝から激しい腹痛に襲われていたのだけれど、肛門をひきしめて頑張ったので、見てやってください。

(text by 榎並 紀行



危険な隙間はなぜできるのか?

当然のことながら、列車はホームに並行して横づけする。ところが駅によってはホームが急カーブを描いていることがあり、そんな場所では車体をぴったり並行に停車させることが困難になる。

これが危険な隙間が生まれてしまう原因である。
※図1をご覧ください。


※図1

 

東京都区内のJR駅を中心に危険度を判定

そんな危険な隙間をリサーチするため、巻尺を片手に東京駅へやってきた。ここを拠点に今日一日でまわれるだけの駅を、できるだけ多く調べたいと思う。

まずは、みどりの窓口で「東京フリーきっぷ」を買った。東京都区内のJR線、東京メトロ全線、都営地下鉄などが1580円で一日乗り放題という、お得なチケットだ。 ※私鉄は適用外

今回はルールとして、この切符の適用エリアの駅(地下鉄は除く)に絞ってリサーチすることにする。なぜそうするかというと、あまり範囲を広げすぎると交通費がかさむからだ。


このきっぷが適用されるエリアをリサーチします

まず手始めに東京駅で中央線のホームと列車の隙間を調べたら約10pだった。これくらいの隙間なら全然セーフティだ。10〜15cm程度の隙間なら、靴は落ちても人は落ちにくい。

危険なのは20cm以上の隙間で、そのレベルになるとホームに到着する前に注意喚起の車内アナウンスが流れることが多い。事故を防ぐためのJRさん側の対応である。

なら、調べなくてもいいじゃん、という読者さまの声がいま聞こえてきたが、ipodで英会話のオーディオブックを聞いている最中だったらどうする? と僕は反論したい。


これくらいの隙間なら目をつぶってでも渡れますね

というわけで、片っぱしから電車に乗り、注意喚起のアナウンスが流れた駅で降りては、隙間の長さを調べることにした。
乗車した電車と区間は以下の通り。

・JR中央線【東京〜御茶ノ水】
・JR総武線(中央線各駅停車)【御茶ノ水〜西荻窪】
・JR山手線(内回り)【新宿〜新大久保】
・JR京浜東北線【蒲田〜赤羽】
・JR埼京線【浮間舟渡〜新木場】
・JR京葉線【新木場〜東京】
・JR常磐線【金町〜北千住】

乗っては降りて、巻尺で調べての繰り返し。思ったより時間がかかってしまったが、非常に危険ないくつかの隙間を把握することができた。次ページからは、その成果を報告します。


終わりのゴングを告げるように、美しい陽が落ちて行きました

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