バスの車庫にはバスがたくさん止まっている。 初級日本語会話の例文みたいだが、事実として、バスの車庫にはバスがぎっしりと駐車してある。 始発時間前のバスの車庫には、スペースいっぱいにバスが並んでいて壮観だ。 けれども、大丈夫なのだろうか。 いざ出発の時間になったときに、目的のバスが車庫の一番奥に駐車されていたりはしないのだろうか。
(工藤 考浩)
バスぎっしり
都会は土地が高いので、バス会社の駐車場は保有する台数ぎりぎり分のスペースしか確保されていないことが多い。 なので、深夜から早朝のバスが運行されていない時間には、バスの車庫はびっしりと隙間なくバスで埋まっている。 びっしりと埋まっているということは、順番通り秩序よく駐車しないと、出発の際に一番奥に止めちゃって出せない、なんてことになってしまう。 こんなに大量のバスが、本当に秩序よく止められているのだろうか。
渋谷にあるバス車庫
というわけで、どんな具合にバスが出発するのかを確認するべく、始発時間の前、朝の6時に渋谷にある都営バスの車庫にやってきた。 渋谷の繁華街からは離れているとはいえ、ここも都会の真ん中で、限られた敷地にびっしりとバスが止められている。
出発の準備がはじまっていた
時刻表を確認し、始発時間に余裕をもってやってきたのだが、バスはすでに出発の準備を始めていた。 運転手さんがヘッドライトやタイヤなどの点検作業をしている。
奥のバスも準備中
点検作業は前列のバスだけではなく、奥に止まっているバスでも始められていた。 もちろん全部のバスが一斉に出発するわけではないので、点検が始まっているのは数台のみだ。
発車し始めた
上の地図をスクロールしてもらうとわかるが、僕が見ている車庫の向こう側も車庫になっており、まずそちらの車庫からバスは出発し始めた。 奥の車庫は敷地が横長で、バスをびっしりと駐車することができないので、出発しやすい。
一台目が出発
こちら側の車庫からも、最初の一台が出庫していった。 一番初めは最前列のバスだ。